このほどツイッターが実施した調査によると、音楽ファンはお気に入りのバンドやアーティストにサインをもらうより、リツイートしてもらう方が「より個人的なつながり」を感じるとの結果が出たという。
調査対象となった音楽ファンのうちの74パーセントが、直筆サインをもらうのと同じくらいリツイートを希望していると回答している。しかし、回答者の多くは、リツイートからの方がより強く「アーティスト本人から関わってもらった気持ち」を感じるため、サインよりも価値があるものだとしている。また、回答者の60パーセントが、ソーシャル・メディアを通じたコミュニケーション方法として、ツイッターが望ましいと答えている。その理由としては、「アーティストを生身の人間として知ることができるから」であるということが挙げられている。
デュラン・デュランのファンだという46歳のクローディアは、なぜリツイートの方を好むのかについて、『インディペンデント』紙に次のように説明している。「リツイートの方がいいわ。サインはただの走り書きだけど、リツイートはアーティストがより個人的に自分とつながってくれたということだから。何千もの中から1つのツイートを選んで、リツイートしてくれたんだもの」
文化人類学者のジョン・カラン博士は、リツイートを好む心理について次のように解説している。「リツイートがサインより素晴らしいというのは、まるで『一緒にビールを飲んでもいい』というほどの親しさを示してくれたと感じるからでしょう。それは特別な体験であり、フォロワーたちにとって大きな意味を持ちます。つまり、『自分は単なるファン以上の存在だ』と感じるのです」
一方、ツイッターの広報担当官は次のようにコメントしている。「デジタル文化は、人々が憧れのアーティストたちとコミュニケーションする方法を変えました。今やレッド・カーペットにはセルフィーが不可欠となり、ファンは好きなシンガーたちに直接アクセスできます。多くのファンにとって、リツイートはまさに、サインに取って代わるものなのです」
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