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U2のボノが共同設立者となっているNPO団体、ワン・キャンペーンの元従業員が4年にわたって上司からいじめを受けてきたとして訴訟を起こそうとしていることが報じられている。

団体は極度の貧困や予防可能な病気の解決に当たっているが、昨年11月、元従業員の一群がヨハネスブルグ事務所の上司による職権乱用があったとツイッターで訴えていた。それによれば、彼らは「犬以下」の扱いを受けていたという。

内部調査によれば、職権乱用は2011年から2015年にわたって行われたとされており、女性の上司は週末に自らの家事を行うように従業員に指示していたという。『ガーディアン』紙によれば、別の人物は海外の政府高官による性的誘惑を断ったところ、降格させられたと主張している。

こうした訴えは2017年3月からワン・キャンペーンの最高責任者を務めているゲイル・スミスの手紙の中で明らかにされている。ゲイル・スミスは今月、イギリスのチャリティ委員会に内部報告を提出したとしている。

ゲイル・スミスは声明の中で、今回の内部調査では降格された女性の申し出を裏付けることはできなかったが、「いずれの訴えも無視することなく、調査を行い、他の訴えが持ち上がれば、調査を続けていく」としている。

ゲイル・スミスは次のように続けている。「調査による全体的な証拠は、組織的な問題があっったことを我々が認めなければいけないと結論づけるのに十分なものです」

昨年、ヨハネスブルグの従業員が告発した対象の1人であるシポ・モヨ教授もボノに対して「包括的で透明性のある」調査を行うよう手紙を書いている。

シポ・モヨ教授は同団体で働いている時に差別を経験したという報告も行っている。前任の最高責任者、マイケル・エリオットについてのEメールの中で、彼とのミーティングで「ものすごい恐怖と激しい動悸」を感じたと述べている。

ワン・キャンペーンは従業員のための様々な改善を導入していくとしている。「この団体の新たなリーダーシップはリスペクトとプロフェッショナリズムの文化を育てていくために邁進してきました。そして、この組織の価値に沿うものとしてきたのです。ワン・キャンペーンに携わる人々こそが最も重要な資産なのです」

ボノはこうした展開を受けて、言われているハラスメントの被害者に会って、直接謝罪したいとしている。

『メール・オン・サンデー』紙にボノは自身の怒りについて次のように表現している。「僕らは全員深く申し訳ないと思っている。いじめは大嫌いだし、支持もできないわけでね。最も貧しい場所の最も貧しい人々は、その状況からいじめを受けているわけで、それこそがワン・キャンペーンを立ち上げた理由なんだ」

「だから、ヨハネスブルグの事務所における深刻な複数のいじめへの訴えがあったことを去年の11月に見つけて、僕やワン・キャンペーンの委員会を激怒させることとなったんだ」

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