Jenn Five/NME

Photo: Jenn Five/NME

べスティバル2015は9月13日夜、ミッシー・エリオットがメイン・ステージでヘッドライナーを務め、幕を閉じている。

2010年にロンドンで行われたワイアレス・フェスティバル以来の、UKでの公演となるミッシー・エリオットのステージは、マスクをしたダンサーたちのお決まりのダンスでスタートした。巨大なメタリックのピラミッドに隠れて登場したミッシー・エリオットは、ステージに躍り出て、旋回しながら「みんな元気? ここに来るのは初めてなの。今日はパーティーがしたいんだけど、みんなパーティーは好き?」と呼びかけ、“I’m Really Hot”を披露している。ステージは、デジタルで生成された炎の映像と大量の煙の噴射で演出されていた。

「みんなを楽しませるために頑張ってくれているダンサーたちがいなかったら、私のショウはこんなに素晴らしいものにならないわ」とミッシー・エリオットは話し、続いてイギリスへの愛情を示した。「本当に大好きなんだけど、長いこと来られなかったの。みんな本当に愛しているわ。私の親類みたいに思っているの。私の家族ね。いいかしら?」

ミッシー・エリオットはステージで、“Work It”や“Get Ur Freak On”、“Pass That Dutch”、“Lose Control”、“Hot Boyz”、“Shake Your Pom Pom”などを披露している。

ミッシー・エリオットは途中で、アメリカの若いラッパーであるシャラヤJをステージに上げると、観客に携帯のライトをつけて上にかざし、一緒に特別な追悼を捧げてくれるように呼びかけた。「この曲を、2パック、ビギー、レフト・アイ、ジャム・マスター・ジェイ、そしてアリーヤ……私のアリーヤに捧げます。アリーヤ、あなたが恋しいわ」と語ると、アリーヤの写真がステージに映し出される中、バック・カタログから迫真の“4 My People”を披露している。

ファンに別れを告げる際、ステージは花火で彩られ、ミッシー・エリオットは「イギリスのみんな愛しているわ。また会える時までね」と挨拶した。

ミッシー・エリオットより前にメイン・ステージに登場したボーイ・ベター・ノウは、この週末で最大規模となる観客を惹きつけた。DJ・マキシマム、スケプタのMC、ジャマー、フリスコ、JME、そしてショーティーが登場し、スケプタの“Too Many Man”や、JMEとスケプタによる“I Don’t Like”などを披露している。彼らのショウは、スケプタのアンセミックなシングル曲、“Shutdown”で誇らしげに締めくくられた。

また同じく同日、ジャングル・ブラザーズに続いて登場したジャクソンズは、ジャーメイン・ジャクソン、ティト・ジャクソン、ジャッキー・ジャクソン、マーロン・ジャクソンのオリジナル・メンバーで結成され、ヒット曲を連続で披露して、間延びした観客を一気に惹きつけたほか、お決まりの印象的なダンスを見せつけた。

ジャクソンズは今年、ジャクソン5の結成50周年を記念するツアーを行っている。 “Can You Feel It”でスタートし、“Blame It On The Boogie”や、後にマイケル・ジャクソンのソロ・ヒット曲となった“Rock With You”などの大ヒット・ソングを演奏し、演奏中には背後の大きなスクリーンに、5人のメンバーの記録映像が映し出された。また途中で演奏を中断し、2009年に亡くなったマイケル・ジャクソンと若いころの彼らに捧げられたスペシャル映像が上映される一幕があった。「僕たちと一緒にあの頃の思い出を楽しんでくれたかい? 僕も懐かしく思ったよ」と、リード・ヴォーカルのジャーメイン・ジャクソンは話し、続けてジャクソン5の代表曲である“I Want You Back”と“I’ll Be There”を演奏している。

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