エイミー・ワインハウスが17歳の時にレコーディングした未発表のデモ音源がオンライン上で公開されている。
“On My Way”というタイトルのこの曲は、ロンドンで活動するミュージシャンのギル・カングによって公開されている。彼はこの曲をジェームズ・マクミランとメアリアン・モルガンとともに作曲している。
ギル・カングによると、2001年にエイミー・ワインハウスはレーベルからの注目を集めるためにこの曲をレコーディングしたと語っており、3テイクしかレコーディングしなかったと述べている。
「僕たちはかなりたくさんのポップ・ソングを書いてて、様々なアーティストとポップなプロモーション用楽曲をたくさん作ってたんだ。やってくるのは種々様々な疑わしい才能ばかりでね。ポップの世界は特に悲惨な時期だった。本当にひどいガール・バンドやボーイ・バンドがたくさんいて、そういう輩のために何か曲を作る必要があったんだ」と、ギル・カングは『カムデン・ニュー・ジャーナル』紙に対して語っている。
「エイミーが会いに来て、口を開いた途端、僕らは完全にぶっ飛んだよ。すぐに彼女の才能に感銘を受けたし、あれは本当に驚いた出来事だったね。僕たちはワオ、これだってなったんだ」
公開された音源はこちらから。
エイミー・ワインハウスの所属レーベル、ユニバーサル・ミュージックUKのトップであるデヴィッド・ジョセフは以前、死後のリリースの可能性をなくすために多くのデモを廃棄したことを明かしている。
「これはモラルの問題でね」とデイヴィッド・ジョセフは2015年に米『ビルボード』誌に語っている。「ステムやボーカルを使うことは僕がいる限り起きないことだ。そして、もう他の誰にもできないんだよ」
それに対してギル・カングはこのデモ音源を公開することにした自身の判断を次のように釈明している。「とても長い間、日の目を見ないまま、僕はこの音源を持っていたんだ。先週、また発見して思ったんだよね。『これを世に出したら、みんなに聴いてもらえるんだな』ってね」
エイミー・ワインハウスは2011年7月、アルコール中毒で亡くなっている。享年27歳だった。
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