先日、ヘヴィ・メタル・バンドを「冗談」、ラップのファンは「音痴」であると語ったザ・ローリング・ストーンズのキース・リチャーズだが、今度はジャム・ミュージックの大御所にその矛先を向けている。
米『ビルボード』誌のインタヴューに応えたキース・リチャーズは、そのインタヴューのなかで次のように語っている。「グレイトフル・デッドは、勘違い野郎ばかりの集まりなのさ。あいつといても時間の無駄にしかならない。それも何時間もな。つまらないよね、ジェリー・ガルシアは。悪いな、ジェリー」
同インタヴューのなかでは、米大統領選に立候補したドナルド・トランプについても語っている。キース・リチャーズは、ドナルド・トランプについて言及したドラマ「ブレイキング・バッド」の主演俳優、ブライアン・クランストンにいくらか同感している。「俺も彼には本当にスカッとしたよ」と認めており、「彼は多くのクソ野郎どもに切り込んでいっているし、ゆくゆくは…そう、トランプ大統領が誕生するなんて想像できる? 最悪の悪夢だ。でも分からないよ。だって起こり得ることだからね。それがこの国の不思議なところの1つだ。ロナルド・レーガンが大統領になるなんて、かつて誰が思っていただろう」
また、21世紀のドラッグ文化について何度か言及している。「いいかい、良質のドラッグすら質は低下している」と彼は述べており、まだマリファナとハシシの愛好家であると明かしているが、ドラッグの方は彼を惹きつけないという。「60年代や70年代には、バルビツール酸系の薬があり、これは素晴らしいダウナー系だった。そして、クエイルード。このドラッグはかなりシンプルだ。これを飲めば、ガツンとくるぜ。だが、新しいやつ、ザナックスといったか? 俺は好きになれない。(でも)ディランティンはまだ飲んでるよ」
キース・リチャーズは23年ぶりのソロ・アルバムとなる『クロスアイド・ハート』を9月18日にリリースする。アルバムについてキース・リチャーズは「ソロ・アルバムを作るつもりはなかったんだ。いつでも『自分はローリング・ストーンズの人間で、誰かが抜けることなんてありえない!』と思っていたからね。と同時に、我々にはもう何年も自由な時間があって、自分は仕事がしたかったんだ」と語っている。
『クロスアイド・ハート』は、1988年発表の『トーク・イズ・チープ』、1992年発表の『メイン・オフェンダー』に続き、キース・リチャーズにとって3枚目のソロ・アルバムとなる。
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