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グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーの会長であるニール・ポートナウは、女性アーティストをめぐる自身の発言に向けられた批判を受けて、ジェンダーの問題に取り組む特殊部門を設立することを発表している。

今年のグラミー賞授賞式の後、ニール・ポートナウは次のように語っていた。「自身の中にクリエイティヴィティを抱えている女性、ミュージシャンやエンジニア、プロデューサーになりたい女性、そして重役として音楽業界に参加したいと思っている女性と共に始める必要があります……(彼女たちは)進歩しなければいけないのです。なぜなら、彼女たちは受け入れられことになると思うからです」

この発言は多くの批判を受けることになっており、ボン・イヴェールことジャスティン・ヴァーノンは「ひどいコーチの言葉だな」と述べたほか、P!NKは次のように述べている。「音楽業界の女性たちは『進歩する』必要なんてない。この世界が始まった頃から女性たちはずっと進歩してきた。進歩したり、身を引いたりね。女性が今年の音楽を制したの。彼女たちはやってくれたわ。そして今年以前のすべての年においてもそう」

先日、この発言について釈明のコメントを出したニール・ポートナウだが、新たに音楽業界におけるジェンダーによるバイアスの問題に取り組む独立した特殊部門を設立することを発表している。

設立にあたっての声明は以下の通り。

「多くの友人や同僚から話を聞いて、日曜日のグラミー賞授賞式のテレビ中継後に私のまずい言葉選びが苦痛の原因となったことを理解しました。また、私の言葉だけの問題ではないことも今では分かります。というのも、あの言葉は私の信条を反映したものではありませんが、あまりに多くの女性の実体験に反響することになったからです。私はそれを改善するのを手伝いたいと思っています」

「レコーディング・アカデミーでは音楽業界における女性の向上を妨げる明らかな障壁や無意識のバイアスを克服するために、組織としてやっていることのあらゆる側面を見直し、より何ができるのかを割り出す独立した特殊部門を設立します。私たちは自分たちのことを詳細に調査される対象とし、どんなものであれ真実が明らかになれば対処していきます」

「私は我々の業界におけるジェンダーによるバイアスの問題に取り組まなければならないこと、そして正面から対峙するためにも急いで共有されなければならないことを理解しています。私たちは組織として、そして、私はそのリーダーとして、そのために尽力することを誓います。今後数週間のうちに私たちがとっていく歩みについて更なる情報を共有する予定です」

今年のグラミー賞についてはノミネートされていた899人のうちに女性が占める割合がたったの9%であったことや、主要4部門における女性の受賞がアレッシア・カーラが受賞した最優秀新人賞の1部門しかなかったことが指摘されている。

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