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ヒラリー・クリントンは、カニエ・ウェストによる2020年の大統領選出馬発言について語り、もし彼女が再選を目指して立候補する時は出馬を「控えて」と話している。

カニエ・ウェストは8月30日に開催されたMTVビデオ・ミュージック・アウォーズでの授賞式で、2020年の米大統領選に出馬すると発言している。その発言の内容は次のとおり。「これは俺自身のことじゃなく、あくまで物の見方のことなんだよ。新しい発想、みんなが持つ新たな発想、真理を信じる人々……。ここまできて、みんな予想がついていると思うけど、俺は、2020年の大統領選に出馬するよ!」

2016年の大統領選において民主党候補者の本命とされているヒラリー・クリントンは、9月8日にアメリカのテレビ番組でエレン・デジェネレスに次のように語っている。「彼が宣言したのを聞いたわ。2020年に出馬したいって言ったのよね。私からお願いするとしたら、もし私が再選で出馬していたら、出馬は控えてってことだけね。そうでないと、たくさんの人が立候補したがるわけだから」

ヒラリー・クリントンのこの発言は、娘のチェルシー・クリントンはカニエの出馬について「すごいこと」と語った発言に続くものとなっている。チェルシー・クリントンは、「(カニエ・ウェストが)ただそう発言していただけだとしても、 MTVビデオ・ミュージック・アウォーズを見ていた少年少女が『自分もやってみようかな』と思い付くきっかけになるかもしれないので、それはすごいことだと思います」と語っている。

今年8月、カニエの妻のキム・カーダシアンは、ヒラリー・クリントンと会った時の写真をインスタグラムに投稿していた。

I got my selfie!!! I really loved hearing her speak & hearing her goals for our country! #HillaryForPresident

A photo posted by Kim Kardashian West (@kimkardashian) on

カニエ・ウェストの大統領選出馬発言のニュースの後、ドナルド・トランプは米『ローリング・ストーン』誌に次のように語っている。「カニエ・ウェストは、世間に思われているのとは、実際は違う人間だ。彼はいい人だよ。いつか彼の対立候補として立候補できたらと思う」

ドナルド・トランプは続けて次のように語っている。「以前に、カニエ・ウェストは僕をほめてくれた。とてもポジティブな内容だったんだよ。私は実際にそれを見ていて、(カニエ・ウェストのスピーチを)聞いたんだが、その時、私は『とても興味深いな。誰がこんなことを教えたんだ?』と言ったんだ」

一方、リアーナもカニエ・ウェストの大統領選出馬を後押ししている。リアーナは「エンタテインメント・トゥナイト」に次のように語っている。「みんな、(ドナルド・)トランプに投票するんでしょ。誰がカニエに入れないのよ?」また、こうも語っている。「彼のスピーチには本当に、本当に興奮したわ。あのスピーチはとてつもなかったわよ」

また、ホワイトハウスの報道官もカニエ・ウェストの発言について反応を示している。大統領報道官のジョシュ・アーネストは米『ビルボード』誌に対して、「選挙キャンペーンの帽子に刺繍で入れるスローガンに彼がどんなものを選ぶのか、楽しみにしているよ」と語っている。

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