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アンスラックスのドラマーであるチャーリー・ベナンテは、スレイヤーの一部のメンバーが活動の終焉を検討していたことについて「しばらく前から分かっていた」と明かしている。

スレイヤーは先日、最後となるワールド・ツアーの北米ツアーの日程を発表しており、ラム・オブ・ゴッド、アンスラックス、ベヒーモス、テスタメントがツアーのサポート・アクトを務めることも明らかになっている。

今回、ポッドキャスト「コブラス&ファイア」に出演したチャーリー・ベナンテは、スレイヤーがその目覚ましい35年のキャリアを打ち切ってしまうことについてどう感じているかを尋ねられ、次のように答えている。

「ある時点から一部のバンド・メンバーはそう感じていたんじゃないかと、俺もしばらく前から分かっていたように思うよ。完全に理解できるね。なぜなら、俺もそう感じていたからね」

彼は次のように続けている。「あれを見たとき、自分のことを言われているかのような感じだったんだ。実際、あるものにタイムスタンプを押したような感覚だったよね」

「年齢を気にしているってことはないんだ」とチャーリー・ベナンテは語っている。「唯一年齢を気にするのは、誰かが俺の目をそれに向けさせたり、俺の誕生祝いをメディアに載せてくれたりする時とか、そういう場合でね。そういう時は年齢に目を向けるけどさ。もしくは、最近では今はもう亡くなってしまった人々のことを考える時とかね。だから、スレイヤーが止めちまうって聞いて、ある意味で俺のことみたいでね、『ファック、この野郎! こんなのって…もしかしたら俺らみんな終わりが近づいているのかもな』なんて思ったんだ。多くの人々が驚かされたに違いないよね。ミュージシャンも、ファンもさ」

チャーリー・ベナンテはまた多くの人が自分の愛するバンドの終焉を受け入れられないことは理解できるとしている。

「ファンはそうしたバンドにずっとやり続けて欲しいだろうね。もちろん、俺だってそうだよ」とチャーリー・ベナンテは語っている。「だけど、そこには多くの要因がある。バンドを観たいと思って、出掛けていったら、『なんてこった! こりゃひどいよ。演奏するのがやっとじゃないか』なんてこともあるわけでね。というのも、俺は目の当たりにしたことがあってさ、『なんだよ、これ』っていうね。つらい気分になるだろうし、自分のお気に入りのバンドにそうはなってほしくないと思うはずだよ。それでもやっぱり『いやいやいや。ノスタルジアなんだ。俺の人生にはまだそれが必要なんだ。そんなことしれないでくれ』って感じなのかな」

スレイヤーの最後となるワールド・ツアーの北米ツアーは5月10日のサンディエゴ公演からスタートし、6月20日のオースティン公演で締めくくられるものとなっている。

スレイヤーは1981年の結成以来、シーンの大黒柱として活動し、2015年には通算12作目となる最新作『リペントレス』をリリースしている。スレイヤーは2013年に結成メンバーであったジェフ・ハンネマンの死にも見舞われている。

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