ラッセル・シモンズは、野心あるフィルムメーカーの女性に暴行し強姦に及んだとして500万ドル(約5億4500万円)を求める訴訟を起こされている。
デフ・ジャム・レコーディングスの共同設立者であるラッセル・シモンズは現地時間1月24日、フィルムメーカーであるジェニファー・ヤロシークの法定代理人によって新たに訴えられている。
ジェニファー・ヤロシークによれば、ラッセル・シモンズとは2006年から親しくするようになり、「瞑想やヨガ、ヴィーガン・ダイエットに対する愛や情熱」を分かち合う関係だったというが、彼女は今回、2016年にラッセル・シモンズの自宅に誘われた際に性行為を持ちかけられたとして彼を訴えている。
ジェニファー・ヤロシークがラッセル・シモンズの申し出を断ると、彼は暴力的になって彼女をベットに押し倒したという。ジェニファー・ヤロシークは彼を引き離そうとした際に頭を打ったと主張しており、その後ラッセル・シモンズは「ショックで怯えている彼女に襲いかかり、レイプに及んだ」としている。
ラッセル・シモンズは、昨年から自身に向けられている数々の性的虐待疑惑をすべて否定している。
今回提出された訴状には次のように綴られている。「シモンズ被告はこれまで、エンターテインメントや音楽業界に入りたいと願う若い女性たちを性的に搾取しており、業界内で権力を持つ経験豊富な地位の高い男たちが彼女たちに成功の機会やステップアップさせるという嘘の約束をし、権力のある男たちからの性的な要求を断ったとなれば、彼女たちのキャリアを貶めてきたのです」
ジェニファー・ヤロシークの弁護士を務めるペリー・C・ワンダーは声明の中で、彼女が訴えを起こしたことでヒップホップ業界は「音楽と向き合うようになり、音楽業界に歴史的にはびこってきた女性蔑視や女性に対する差別を終わらせなければいけないことに気がつくだろう」と綴っている。
「偽善はもう終わりにする必要があるのです」
ラッセル・シモンズは昨年11月、性的虐待や不道徳な行為の疑いが次々に明るみになったことを受けて、自身が手がける事業の数々から撤退することを発表している。
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