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R.E.M.のフロントマンであるマイケル・スタイプは、ドナルド・トランプに、大統領選挙のキャンペーンに自分たちの曲を使わないよう、強く主張している。

実業家から共和党の大統領候補に転身したドナルド・トランプは、R.E.M.の1987年の楽曲”It’s the End of the World as We Know It (And I Feel Fine)”を、9月9日にワシントンDCで行われた共和党集会において使用していた。

これに対し、マイケル・スタイプとバンドメンバーは、ドナルド・トランプが壇上に登場する際のBGMに、R.E.M.の楽曲を使用したことを激しく攻撃している。バンドのベーシストであるマイク・ミルズは、この後ツイッターでマイケル・スタイプの主張を擁護するツイートを投稿している。

激高したマイケル・スタイプは、次のような発言をしている。「この哀れで目立ちたがりで強欲な小心野郎どもめ、何をしやがるんだ! 俺たちの曲や俺の声をお前らのバカバカしい選挙キャンペーンで使用するんじゃない」

また、マイク・ミルズも「あの『オレンジ・ピエロ』は、目立つためなら何でもやりやがるな。あんな奴に曲を使ってほしくないね」とマイケル・スタンプに続いて、ツイッターで発言している。

R.E.M.は、フェイスブック上で、この件に関する声明を発表している。「今回の政治イベントにおいて、我々は自分たちの楽曲の使用を許可していないし、それを容認する意図もまったくない。立候補者が使用をやめることを要求する。このことには、より重大なことが含まれていることを肝に銘じてほしい。メディアとアメリカの有権者は、もっと広い視野でものを見て欲しい。目立ちたがりの政治家たちが、集会において、また現在行われている大統領選挙キャンペーンにおいて、ひっ迫した問題から我々の目を逸らそうとする行為を許してはいけない」

ドナルド・トランプは、6月にも、ニール・ヤングの楽曲“Rockin’ in the Free World”を選挙への出馬表明時に使用して、本人から抗議を受けている。ニール・ヤングはこの時、「人々のために曲を作っているんだ。候補者のためなんかじゃない」と述べている。

一方のドナルド・トランプは、先日のカニエ・ウェストの2020年の大統領選出馬発言のニュースに対して、米『ローリング・ストーン』誌に次のように語っている。

「カニエ・ウェストは、世間に思われているのとは、実際は違う人間だ。彼はいい人だよ。いつか彼の対立候補として立候補できたらと思う」

ドナルド・トランプは続けて次のように語っている。「以前に、カニエ・ウェストは僕をほめてくれた。とてもポジティブな内容だったんだよ。私は実際にそれを見ていて、(カニエ・ウェストのスピーチを)聞いたんだが、その時、私は『とても興味深いな。誰がこんなことを教えたんだ?』と言ったんだ」

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