Pooneh Ghana/NME

Photo: Pooneh Ghana/NME

AC/DCのフロントマンであるブライアン・ジョンソンは、バンドが引退の可能性について語っている。

AC/DCは、2014年11月にリリースした通算17作目のスタジオ・アルバム『ロック・オア・バスト』でイギリスとアメリカの両チャートで3位にランクインすると同時に、彼らの故郷であるオーストラリアでも1位の座を獲得している。

しかし、ブライアン・ジョンソンが先日、『ザ・モーニング・サン』に語ったところによると、彼は今回のアルバムが最後となる可能性があると認めているという。

「分かっていると思うけれど、引退ってものは避けられないものなんだ。優秀なフットボールやアイスホッケーの選手だって、辞めたくはなくても、残念なことにいつかは終わりにしなければいけない時がくる」とブライアン・ジョンソンは語っている。「これは俺たちにずっと付きまとうことで、嫌だということもできないし、今後可能性がないとも言い切れない」

彼はさらにこう続けている。「これは覚えていてほしいんだが、AC/DCのメンバーたちは本当のところ、こうして成功し続けてきたことにいつも驚いているんだ。意識して何かしてるわけじゃない。実際に特別なことをしてるつもりなんてないけど、ただ毎晩100パーセントを出し切って演奏して、持てる力のすべてを注いでるだけなんだ。これが成功の秘訣だっていうなら、次にも伝えていきたいね」

「観客に何かを期待したことは一度もない。この成功を当然だと思ったことだってないよ。なら、どうやって?と思うだろう。時代は移り変わっていくものだが、いつも通りにやってることを続けて、観客がまた戻ってきてくれることをただ祈るだけだよ」

一方で、バンドを追放された元AC/DCのドラマーであるフィル・ラッドは、バンドに再加入するには、ものの「5分」でアンガス・ヤングを説得できるとはなしている。

フィル・ラッドは、メタンフェタミンと大麻の所持、殺人の脅迫の罪で逮捕され、7月9日に8ヵ月の自宅拘禁との判決が下されている。逮捕以来、フィル・ラッドはAC/DCのライヴで演奏をしていない。現在、バンドはクリス・スレイドをドラマーに迎えてワールドツアーを行っている。

フィル・ラッドは、アンガス・ヤングがもう彼をバンドのメンバーとして認識していないと示唆している。「俺も含めて他のメンバーたちは、まだ俺を『バンドの一員』だと言っているが、アンガスはそうじゃない。俺は間違ったことを言って、アンガスを怒らせたくないんだ。でも、俺とアンガスは一緒に全力でやってきたし、彼だって俺が戻ればバンドが良くなるって分かってるはずさ」

また、フィル・ラッドは米『ローリング・ストーン』誌の取材で、次のように語っている。「5分でいいから、彼と部屋で二人きりにしてくれ。そうしたらまたバンドに戻れるよ。約束する。個人的にはかなり頑張っていたつもりだけど、多分間違ったこともしてきてしまった。これは俺たちがみんなで、乗り越えなきゃいけない試練なんだよ」

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