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ザ・ナショナルはドナルド・トランプ大統領就任1周年を受けて、政治的なテーマを掲げた“Walk It Back”のミュージック・ビデオを公開している。

“Walk It Back”は2017年発表の『スリープ・ウェル・ビースト』に収録され、同作はバンドにとって発となる全英アルバム・チャートの1位を獲得している。

ミュージック・ビデオでは政治専門チャンネル「C-SPAN」によるロナルド・レーガンの一般教書演説の映像や、ビル・クリントンによる演説の映像が使用されている。監督を務めたケイシー・リースはこのビデオについて「アメリカ議会の尊大さと決まったやり方、その虚栄心、テレビ化されたカルチャーを描いたものなんだ」

彼は次のように続けている。「曲の後半に使われているスポークン・テキストはジョージ・W・ブッシュ元大統領の参謀だったカール・ローヴによるものなんだ。本人は関与を否定しているけどね。『我々は今や帝国であり、我々が行動を起こせば、我々は自身の現実を生み出せるんだ。そして、君たちがその現実を熱心に研究している間に、我々は行動を起こし、新しい現実を生み出し、それをまた君たちは研究するんだ。これが起こっていることなんだ。我々が歴史の主役であり、君たちに残されているのは我々の行うことを研究するだけなんだ』というね(※この発言は『ニューヨーク・タイムズ』に掲載され、時の政権の傲慢さを示すものとして大きな批判を受けることとなった)」

“Walk It Back”のミュージック・ビデオはこちらから。

一方、ザ・ナショナルは自身のフェスティバル「ホームカミング2018」のラインナップを先日発表している。

フェスティバルは4月28日・29日にオハイオ州シンシナティのスメイル・パークで開催され、ザ・ナショナルが「二つのユニークな公演」で両日のヘッドライナーを務め、ファーザー・ジョン・ミスティ、ファイスト、フューチャー・アイランズ、ザ・ブリーダーズらが出演する。

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