デヴィッド・ボウイの71回目となる誕生日を記念して“Let’s Dance”の初期のデモ・バージョンが公開されている。
1983年発表の同名のアルバムに収録されている同曲だが、シックのナイル・ロジャースがデヴィッド・ボウイの書いた新曲に取り組むために向かったデヴィッド・ボウイのスイスの自宅で制作されている。
ベーシストのエルダル・キジルケイとエンジニアのデヴィッド・リチャードと共にデヴィッド・ボウイとナイル・ロジャースはモントルーのマウンテン・スタジオで初期のデモをレコーディングしたという。
今回、ナイル・ロジャースによるミックスを経て、35年ぶりにそのデモ音源が公開されている。デモは最終的にアルバム『レッツ・ダンス』に収録される完成版とはかけ離れたものとなっている。
デモ音源はデヴィッド・ボウイが自身のヴォーカル・テイクに手応えを感じている様子が見て取れ、曲の最後で「That’s it, that’s it! Got it, got it!(これだ、やった)」と語る様子も収められている。
ナイル・ロジャースはこのデモについて次のように語っている。「僕は素晴らしいキャリアに恵まれたけど、デヴィッド・ボウイとのクリエイティヴな関係性というのは、僕にとって最もやりがいのある重要なコラボレーションの極めてトップに位置するものなんだ。このデモはファンのみんなに、その最初の概要を伝えてくれるはずだよ! モントルーの最初の朝、じっと僕を見つめるデヴィッドと共に起きてね。彼は手にアコースティック・ギターを持っていて、『ナイル、なあ、これはヒットになると思うんだ!』って叫んでたんだ」
「このレコーディングは僕らが一緒にやったものの最初の記録で、僕はこの『フォーク・ソング』を世界がすぐに踊ることになるものへとアレンジしていったんだ。見たところ、35年間、そのダンスが止まることはなかったよね。これが“Let’s Dance”という曲だけじゃなく、アルバム全体の青写真となったんだ」
彼は次のように続けている。「クリスマス前にミキシングした時間は涙で溢れたものになったよ。というのも、デヴィッドが僕らと部屋にいるように感じたからね。デヴィッド、誕生日おめでとう。大好きだし、僕ら全員君のことが恋しいよ」
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