U2のボノは今もU2の一員でいることで最も苦労する点を語っている。
U2は12月1日に通算14作目となるニュー・アルバム『ソングス・オブ・エクスペリエンス』をリリースしている。
米『ローリング・ストーン』誌でヤン・ウェナーによるインタヴューを受けたボノは、2017年現在もU2の一員でいることで最も苦労することは何かを訊ねられ、「全員の意見が一致すること」だと明らかにしている。
「かなり良識的に『どうしてそんなことがしたいんだ?どうして僕たちの曲がラジオで流れて欲しいと思うんだ?』って考えているメンバーがいる。そしたら、僕はこう言うよ。もしも自分たちの曲を信じているのなら、僕らの知る限りあらゆる媒体を使って人々に届けなきゃいけないってね。お金のためにやる必要なんてない。何かを得るためにやる必要はないんだ。それにもちろん、これまでの実績があれば、僕らはバンドとしてこれから残りの人生ずっとツアーをすることだってできる。だから、彼らには新曲をレコーディングして僕らの商品を売ることに多大なエネルギーを注ぎ込むよう求めている。あらゆることを一旦置いといてさ。子供の頃にやってたみたいにね。もちろん僕たちは子供じゃないんだけどさ」
同じインタヴューの中でボノは昨今の音楽シーンについて全体として「ガーリー」になってきていると語っている。
「音楽はすごくガーリーになってきていると思うね。それにはいいところもあるしね。でも、若い男性の怒りの受け皿となるのはヒップホップだけだよね。それはよくないよ。自分は16歳の時、自分の中にたくさんの怒りを抱えてた。その受け皿を、ギターだろうが、リズム・マシーンだろうが気にせずに見つけなければならなかったんだ」
彼は次のように続けている。「とにかくロックンロールとは何かってことだよ。怒りがその中心にあるんだ。偉大なロックンロール・バンドとはそういうものを持っているもので、ザ・フーがあれだけ素晴らしいバンドなのはだからだよね。パール・ジャムもさ。エディ(・ヴェダ―)はそうした怒りを抱えているよね」
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