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サウンドガーデンやオーディオスレイヴのフロントマンだったクリス・コーネルを記念して、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(以下UCLA)のロースクールに奨学金が設立されることが明らかになっている。

クリス・コーネルは5月17日に自身のホテルの部屋で亡くなっていたところを発見されている。享年52歳だった。死因については自殺であることが明らかになっている一方で、クリス・コーネルの遺族は彼に処方されていた薬が自殺の原因であるという可能性に言及している。

『ロサンゼルス・タイムズ』紙によれば、UCLAはクリス・コーネルの妻であるヴィッキー・コーネルや彼の友人らからの100万ドル(約1億1340万円)を元に、「クリス・コーネル奨学金」を設立したという。

「夫と私には、教育の機会さえあれば誰もが世界を変えることができるという共通の考えがありました」とヴィッキー・コーネルは声明に綴っている。「UCLAロースクールは優秀な教育機関として著名な学校で、私たちはクリス・コーネル奨学金を通じて未来の学生たちや未来の世界のリーダーたちに資金を提供できることを誇りに感じています」

クリス・コーネルは人道的な活動に熱心だったことでも知られ、2016年には、オスマン帝国による150万ものアルメニア人大虐殺事件を基にした映画『THE PROMISE/君への誓い』に楽曲“The Promise”を提供している。映画の制作陣は、UCLAロースクールに人権教育機関として「プロミス学院」を設立する支援を行なっている。

「ヴィッキー・コーネルを中心とした方々による、クリス・コーネルの素晴らしい遺産を称える行動は、今後ロースクールが学生たちへの教育や正義の追求を拡大し、一層強めていくことの手助けになるでしょう」とUCLAロースクールで学部長を務めるジェニファー・ムヌーキンは声明に綴っている。「プロミス学院やこの基金によって運営される奨学金によって、クリス・コーネルの影響力はUCLAロースクールやその他の場所で、これからも世代を超えて続いていくことでしょう」

クリス・コーネルは現地時間11月17日、生前に“The Promise”を書いたことで難民の窮状に光を当てる手助けをしたとして、人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチのロサンゼルス委員会で新たに設立された「プロミス賞」を授与されている。

クリス・コーネルは生前、“The Promise”の収益をすべて難民支援に関するチャリティに寄付するとしており、彼の死後、シェールやエルトン・ジョン、ファレル・ウィリアムス、ジェニファー・ロペス、ジョージ・クルーニー、トム・ハンクスといった著名な活動家のほか、『THE PROMISE/君への誓い』に出演しているクリスチャン・ベールやオスカー・アイザックらがキャンペーン動画に出演し、彼の遺志を受け継いでいくとコメントを寄せている。

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