システム・オブ・ア・ダウンのフロントマンであるサージ・タンキアンは、2010年に再結成を果たしてから、まだ新たなアルバムを作れていない理由について語っている。
サージ・タンキアンはアルメニア人の大虐殺について追ったドキュメンタリー映画『インテント・トゥ・デストロイ(原題)』とロシアのアクション映画『フューリアス(原題)』のサウンドトラックを手掛けており、今回、米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューに答えている。
システム・オブ・ア・ダウンとしてアルバムをリリースしようと考えてきたかと訊かれたサージ・タンキアンは次のように語っている。「そうしようと思ってきたんだ。僕たちはそれについて話もしたし、お互いの曲をやってみたりもした。でも、この作品をもって前に進んでいくことができるように、どうすればいいか一致しなかったんだ。そういう状況にあるんだよ」
しかし、ツアーでのメンバー間の関係は楽しそうだと言われると、サージ・タンキアンはその意見に同意している。「それが面白いよね。アルバムが出ないと、みんなバンド内部の人間関係について最悪な状態になっていると思い込むんだけどさ。でも、実際には僕らはよりよき友人となっていてね。少なくとも、僕はこれまで以上にみんなと仲良くなってるよ。ジョンとは義理の兄弟で、家族だしね。ツアーでは素晴らしい時間を過ごしているよ。でも、アルバムを作る時っていうのは、クリエイティヴな成果、どうすればいいかっていうことについては4人の頭の中で違っていてね。常に一つにまとまるわけではないんだよ。幸か不幸か、どう言おうともこれが事実なんだ。でも、ツアーはそれに較べると楽だよね。全曲、これまでもやってきたわけでね。楽しいし、だから出かけて、ツアーに出るっていう、そういうことなんだ」
システム・オブ・ア・ダウンは昨年の時点で15曲に取り組んでいることを認めていた。
「この6週間というもの、ニュー・アルバムに取り組んでたんだ。15曲、アルバムに収録する価値のある楽曲があるよ」とドラマーのジョン・ドルマヤンは当時『ケラング!』誌に語っている。「リリースという点ではどうなるのか分からないけどね。プランを進めるにはまだ100%じゃないからね」
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