ピーター・フックはテイラー・スウィフトやリアーナの「奔放なスピリット」が気に入っていることを明かし、一方でサイモン・コーウェルや「Xファクター」が音楽業界に与えた影響を批判している。
元ジョイ・ディヴィジョンとニュー・オーダーのベーシストで、現在はピーター・フック・アンド・ザ・ライトとして活動するピーター・フックは、『NME』に対してテイラー・スウィフトとリアーナのアティテュードや反抗的な姿勢が気に入っていることを明かしている。ピーター・フックはまた、性的被害を告発する「沈黙を破った人物」の一人として、『タイム』誌が選ぶ「2018年の人物」に選ばれることとなった、ラジオDJによる痴漢行為を告訴したテイラー・スウィフトに敬意を表している。
「色々な理由で彼女たちを気に入ってるんだ」とピーター・フックは『NME』に語っている。「リアーナみたいな人についてはダンス・ミュージックを大いに受け継いでるところが気に入ってるね。イングランドで1986年から87年に起こったことがなければ、リアーナは存在しなかったわけでね。俺は彼女のアティテュードが好きなんだ。一層クールなマドンナって感じだよ」
「テイラー・スウィフトのような人物についてはさ、頑張ってほしいよね。彼女の音楽を気に入らない人はいるかもしれないけど、性的に間違ったことをした男に立ち向かったわけでね。ミュージシャンから騙し取ってるって、スポティファイにも立ち向かったんだ。ミュージシャンも組合もそんなことできないけど、テイラー・スウィフトはやってのけたんだよ」
ピーター・フックは続けて、サイモン・コーウェルのような人物や「Xファクター」のような番組は自立を助長することにはならないと語り、サイモン・コーウェルの助言の下ではジョイ・ディヴィジョンやザ・ストーン・ローゼズにはチャンスがないだろうと語っている。
「思うに、音楽面で自立して、甘やかされないことが大切だと俺は思うんだ」とピーター・フックは続けている。「『Xファクター』がやっているように、助言をもらって型に当て嵌められてはいけないんだ。音楽にとってマジで最悪なやり方だよ。人気音楽番組だったり、サイモン・コーウェルみたいな奴を見てると、いつも笑っちまうんだよね」
「いつも思うんだ。『サイモン・コーウェルだったら、俺やイアン・カーティスになんて言うんだろう?』『彼ならイアン・カーティスになんて言っただろう?』『ショーン・ライダーにはなんて言ったんだろう?』ってね。俺からすれば、あいつはどれだけ分かってるんだってことだよ」
ピーター・フックはまた、ザ・1975やブロッサムズのファンであることを明かしているほか、その一方でマンチェスターの音楽シーンは「少し路頭に迷っている」と語っている。
ピーター・フックは来年、今はなきマンチェスターの象徴的なクラブであるハシエンダの絶頂期のDJらのグループであるハシエンダ・クラシカルとツアーを行う予定となっている。
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