アップルは人気の音楽認識アプリ「Shazam(シャザム)」を買収する見込みだと報じられている。
「テッククランチ」によれば、契約は週末にかけてまとめられ、現地時間12月11日には公式の発表がなされる見込みだという。
「Shazam」は1999年に立ち上げられたサービスで、当初はテキスト・メッセージを利用して運用されていた。ユーザーはアーティスト名や曲名が分からない際に、曲の一部を聞かせることでその音楽を判別することができる。現在、「シャザム」はTV番組、映画、そして広告までも判別することができ、推奨のストリーミング・サービスと連動させることも可能となっている。
「Shazam」は既にアップルの「Siri」や「アップル・ミュージック」とも提携しており、スポティファイやスナップチャットとも提携している。
内部の情報筋によると、「Shazam」の予想買収額は4億100万ドル(約455億円)に上るという。「Shazam」 が2015年に新規の資金調達を行った後の企業価値は10億2000万ドル(約1100億円)であり、2016年に10億ダウンロードを突破した際には5400万ドル(約61億円)の収益を計上していた。
アップルと「Shazam」はまだコメントをしていない。
アップルは2015年、自身のストリーミング・サービス「アップル・ミュージック」を開始している。アップルCEOのティム・クックは当時「あなた方の音楽体験を方法を、永遠に変えることになるだろう」と述べていた。
「アップル・ミュージック」には、アーティストとファンがコンタクトを取ることができるオンデマンドでのストリーミングやSNSのコンテンツの他に、 24時間年中無休のラジオ・ステーション「Beat 1」も含まれ、BBCラジオ1のDJだったゼイン・ロウや、ファレル・ウィリアムス、ラーズ・ウルリッヒ、そしてエルトン・ジョンらによる番組が配信されている。
11月にはフェイスブックが「アップル・ミュージック」とフェイスブックの「メッセンジャー」の連携を発表しており、メッセンジャーで音楽を共有することが可能となっている。
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