テイラー・スウィフトに痴漢行為を行ったとして訴えられていた元ラジオDJが、1ドルの損害賠償を支払っていないというテイラー・スウィフトの主張を否定し、象徴的な形で支払ったとしている。
テイラー・スウィフトは『タイム』誌が選ぶ「2018年の人物」に選ばれている。テイラー・スウィフトは痴漢行為について告訴したラジオDJから反訴された法廷闘争で実際に証言台に立ったが、そうした行動を受けて広範に渡る性的被害を告発する「沈黙を破った人物」の一人として「2018年の人物」に選ばれている。他にも「2018年の人物」として社会活動家のタラナ・バーク、女優のアシュレイ・ジャッド、Uberのセクハラを訴えたスーザン・ファウラー、メキシコ移民のイザベル・パスクアル、俳優のテリー・クルーズ、女優のローズ・マッゴーワンが選ばれている。
米『タイム』誌のインタヴューの中で、テイラー・スウィフトはデンヴァー州連邦裁判所で勝訴した後に元ラジオDJのデヴィッド・ミュラーに要求した1ドルをまだ受け取っていないと主張していた。
しかし、デヴィッド・ミュラーは今回、AP通信に現地時間11月28日にサカガウィアが描かれた1ドル硬貨という形で支払ったと語っている。
AP通信によると、デヴィッド・ミュラーは、この有名なネイティブ・アメリカンの女性が描かれた硬貨が「テイラー側がすべての女性のための勝利と呼んだ裁判における、彼女への最後の一撃」となるように意図していたという。
『タイム』誌のインタヴューで、彼女の裁判から学んでいるファンに対してどんなメッセージを送りたいかと訊かれたテイラー・スウィフトは次のように答えている。「自分がセクシャル・ハラスメントや性的虐待といった状況にあると気づいた人に伝えたいのは、セクシャル・ハラスメントや性的虐待のケースでは犠牲者に責任を向けられることがたくさんあるということなの。それが起きてしまったことへの責任を向けられることもあるし、それを公にしたことへの責任を向けられることもあるし、その反応に責任を向けられることもある。自分が過剰反応してるだけと思わされるかもしれない。というのも、世間はこうしたことをすごく些細なものにしてしまうから」
被害者に責任を向ける風潮を批判した上でテイラー・スウィフトは被害を受けた場合は告白するのに遅すぎることはないと語っている。「私のアドバイスは自分自身を責めてはいけないということ、他の人が自分に向けてくる責任を受け入れてはいけないということね」と彼女は続けている。「セクシャル・ハラスメントや性的虐待を告白するのに15分、15日、15年かかったとしてもそれは責められるべきではないわ。セクシャル・ハラスメントや性的虐待を選んだ人間に対して起こることに対しても責められるべきではないのよ」
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