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U2のフロントマンであるボノは、9月5日にイタリアのトリノで行われた公演のなかで、ヨーロッパにおける難民危機について自身の意見を述べている。

曲間でボノは次のように語っている。「僕らはヨーロッパやアフリカで起きている難民危機についての答えがどんなものであるのかが分かっていない。でも、僕らはこれを解決できなかったら、美しい概念であるヨーロッパというもの自体がもう終わるんだよ。だから、解決しなきゃならないんだ、どんな事態にせよね」

ボノは“Pride (In The Name Of Love)”の歌詞を「One boy washed up on an empty beach(誰もいない砂浜に打ち上げられた一人の少年)」という一節を含むものに変えて、その写真が今回の難民危機の象徴となっている難民の少年、アイラン・クルディに言及している。

ボノは続けている。「信じられないよ。ニュースを見れば、僕らみんなのような一般の人々が、あんな悪事もできれば、あんな愛のあることもできるように思える。ヨーロッパやアフリカで起きている難民危機への答えを僕らは知らない。でも、この難民危機に対する答えを探すためにも、一緒に取り組まなければならないことんだよ。ネルソン・マンデラが言ったように、いつだって実現するまでは不可能なことのように思えるんだ」

ボノはまた観客に問いかけている「どうしたい? ヨーロッパは誠意をもって慈悲に対する国境線を締めるのかい? それともヨーロッパは心を開くのかい?」

難民危機についてはいくつかの楽曲で言及され、アダム・クレイトンも寄付を行い、政府に正しい対応を行うことを求めている。

U2は5月から今回のツアーを行っており、10月にはUK公演を行う。

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