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ジェイ・Zはカニエ・ウェストと再び会話をするようになったことを認めている。

二人の関係は昨今緊張したものとなっていて、カニエ・ウェストは昨年ステージ上でジェイ・Zを批判して、妻のキム・カーダシアンが強盗の被害に遭った後も電話一つなかったと述べていた。また、ジェイ・Zがカニエ・ウェストを殺害する手段も持っていると語っている。一方、ジェイ・Zの最新作『4:44』にはカニエ・ウェストへのディスと見られる歌詞が盛り込まれている。

今回、『ニューヨーク・タイムズ』紙発行の雑誌『T』でピューリッツァー賞受賞ジャーナリストであるディーン・バケットのインタヴューに応じたジェイ・Zはカニエ・ウェストに「この間、好きだし、俺の兄弟だよと伝えたんだ」と明かしている。

「カニエのことは大好きだよ、本当にね」とジェイ・Zは語っている。「俺たちは複雑な関係なんだよね。カニエは俺のレーベルでこのビジネスに入ってきたわけで、だから俺は彼の兄みたいなもんなんだ。それに俺たちは二人ともエンタテイナーだしね。常に兄との根本的な争いってあるだろ。そして、俺たちは両方ともお互いのアートに対して愛と敬意を持ってるしね。そう、だから俺たちは……みんな世界で一番になりたいものだろ。俺の言ってること分かるよね? それに、他にもいろんな要因がはたらいてるしさ。でも、これからもずっと問題ないはずだよ」

「長い関係性の中で言えばさ、できれば、俺たちが89歳になった時にここ6ヶ月とかのことを振り返って、笑えればいいよね」と彼は続けている。「分かるだろ? これからも俺たちの間には乗り切らなきゃならないあれこれがあるんだろうね。で、それを乗り切る唯一の方法は腰を落ち着けて、会話を持って、『これは納得いかないよ。これは受け入れられない。それが俺の感じてることなんだ』って伝えることなんだ。俺がやったことに対して彼も同様に思ってるのは分かってる。でも、分かってもらえると思うけど、俺だって完璧な人間じゃないからね」

「彼は俺よりも心優しいものを起点にしてると思うんだ」と彼はカニエ・ウェストについて続けている。「分かるだろ。まあ、どうかは分からないけどさ。俺は自分の才能だけで生き抜いてこなきゃならなかった。俺がここにいるのは、俺が違ったやり方で育ってきたからでさ。そして、俺はそこを抜け出したんだ。(カニエは)本当に心優しい奴なんだ。そして、彼は何度も他人を助けるためにトラブルに巻き込まれてきた。だから、その気持ちは分かるんだ。起こったことの中には受け入れがたいこともあったけどね」

「このことについて俺たちは話す必要があるよね」とジェイ・Zは締めくくっている。「でも、そこには純粋な愛があるんだ」

9月にはジェイ・Zとカニエ・ウェストが法廷闘争を和解させようとしていることが報じられていた。

この法廷闘争は、カニエ・ウェストがタイダルに満足しておらず、300万ドル(約3億3000万円)を支払うことを求めたことで起こっている。カニエ・ウェストの弁護士からタイダル宛てに手紙が送られたとのことで、それによれば、タイダルは契約違反をしており、カニエ・ウェストは契約の打ち切りを求めている。

今回の争いはカニエ・ウェストのアルバム『ザ・ライフ・オブ・パブロ』がタイダルに150万人の新規契約者をもたらしたことに端を発するもので、カニエ・ウェストはこのユーザーの増加についてボーナスが支払われることになっていたが、それが支払われていないと主張していた。

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