Photo: Caitlin Mogridge/NME

チャーチズがセカンド・アルバムについて口を開き、新しい音源について「emosh(=すごくエモーショナル)」だと評している。

ウェブサイト「ピッチフォーク」の最新インタヴューで、ヴォーカルのローレン・メイベリーは、ニュー・アルバムの最後を飾る予定のトラックについてすごく「emosh」であると語っている。また、メンバーのイアン・クックによれば、2013年のデビュー作『ザ・ボーンズ・オブ・ワット・ユー・ビリーヴ』に続く本作について、デビュー作と比較して「20パーセント変わって、より大きく、よりよい」ものにすることが背景にあったという。

バンドは“Never-Ending Circles”“Make Them Gold”“Leave a Trace”といった収録予定曲のタイトルも明かしており、なかでも“Leave a Trace”は、メイベリー曰くアルバムの中でも「最もネガティブで嫌みったらしい曲」だという。

ニュー・アルバムの制作において、メンバーのマーティン・ドハーティはバンドの音楽にある種の「敷居の低さ」を保ちたかったのだと説明している。「なかには、一度みんなに好かれるようなアルバムを作ったら、次からはみんなに好まれた部分をあえて排除して、ディープで思慮的でダークなアルバムを作ろうとするバンドっているじゃない? でも、僕は『熟成された』アルバムは作りたくなかった。とは言っても、甘ったるいくだらないものを作りたかったわけじゃなくて、歌詞の内容にはこだわりがあるし、今までと同じような感情を極限まで押し進めてる。でも出来る限り、敷居の低さのある作品にしたいと思ったんだ」

収録曲の歌詞について、メイベリーはこう述べている。「制作期間が長かったぶん、このアルバムには良いことや悪いこと、始まりや終わり、いろんなことが詰まってるの。今は別に私の身の回りはゴタゴタしてないけど、アンチ・ラヴソングも書いたのよ。最後の曲“Leave a Trace”は、中指を立てたくなるような曲ね。その時どんなふうだったかっていう。『もうこんな話し合いは必要ない――解決策はないし、お互いに気持ちが晴れない。現実を打破するような結果だって生まれない』っていうね。気持ちを曲にぶつけるのは気持ちがいいわ。建設的なことよね。他人になすりつけないで、自分で対処するの。歌詞を書くときはいつもそうしてきた。昔の恋人たちはもう友達でもなくなっちゃったけど、それでも別に気にしてないわ」

チャーチズは、2013年にデビュー・アルバム『ザ・ボーンズ・オブ・ワット・ユー・ビリーヴ』をリリースしており、今年の初めに5カ月にわたるグラスゴーのスタジオでの制作期間を経て、新たなアルバムの収録を終えたことを明かしている。

今年2月には、このセカンド・アルバムが「良い仕上がり」になっていると語っており、「ここ数週間にわたって、セカンド・アルバムの収録でスタジオ入りしていたから忙しかった。新しい曲はすごく良い仕上がりだから、みんなとシェアするのが待ちきれないよ」とコメントしている。

また、『NME』に語ったところによれば、マーティン・ドハーティはニュー・アルバムの構想について、前作の『ザ・ボーンズ・オブ・ワット・ユー・ビリーヴ』よりも「無駄な部分をなくしたい」と今年の初めに語っていた。

「少ない楽器で、多くのことをできるようにしたいんだ。マイケル・ジャクソンやプリンスの曲を聴くと、素晴らしいベースラインやドラム、そしてヴォーカル以外、何もないんだ。そんな方向を目指したいね」

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