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ロビンやトーヴ・ロー、ザラ・ラーソン、ファースト・エイド・キットら多くの女性たちが、スウェーデンの音楽業界におけるセクシャル・ハラスメントを非難する公開書簡に署名している。

公開書簡はスウェーデンの日刊紙『ダーゲンズ・ニュヘテル』紙に現地時間11月18日に掲載されたもので、次のように綴られている。「私たちは、性的な搾取や暴力を一切容認しません。性的な虐待や暴力は契約の終了という結果をもたらすことになるでしょう。私たちは屈辱を然るべき場所ーー加害者や彼らを擁護する者たちに帰していきます」

公開文書の英語版の全文はこちらからご覧ください。
https://www.dn.se/kultur-noje/1993-women-in-the-swedish-music-industry-behind-appeal-against-sexism/

米『ビルボード』誌の報道によれば、ソニー・ミュージック・エンターテイメント・スウェーデンで取締役を務めるマーク・デニスは公開書簡について次のようにコメントを寄せているという。「これは音楽業界の極めて悪質な側面であり、今回、ありがたいことに然るべき光が当てられることになりました」とマーク・デニスは述べている。「我々は全身全霊でこの歪んだ状況の改善に取り組むとともに、恐るべき構造的な問題であったことが露見された事態をあまりにも軽視してしまっていたことを、深い悲しみとともに心に留めておく所存です」

公開書簡には他に、音楽業界やその他における多岐に渡った性的告発が綴られている。

トーヴ・ローは先日、『NME』にいかに人々が「性にオープンな人を非難することを止める」べきかについて語っている。

「若い頃に音楽を聴く時は、どう考えていて、どう感じていて、実際の人生がどんなものであるかについて真実を伝えてくれるアーティストが好きだったわ。そういう人たちには繋がりを感じられたの」とトーヴ・ローは語っている。

「そういう人たちは、セックスやセクシャリティについても歌っていたから。ほら、女性って男性と同じ感情を持ってるっていうことを伝えても、そういう感情について話してはいけないことになっているでしょう?『男の子は男の子で、女の子は女の子』っていう感じでね。でも、どちらも本当は同じなのよ。私にとっては、ソフトに伝えるよりもありのままの真実を伝えたいの」

ハリウッドにおけるハーヴェイ・ワインスタインを巡るスキャンダルがもたらした影響については次のように言及している。「『#MeToo』キャンペーンが起きたことでたくさんの男たちのことが明らかになって、自覚がなかったとしても性的虐待にとられかねない数多くのことをしてきたことを認めてくれたわ。そう、これは自分自身の行いを自覚することについてなの。いつだって『女性を所有物として扱ってる』とか、女性に目を向けてしまうでしょ。自分たちがやってることはどうなんだ?っていうね。男たちだけじゃないわ。女性を非難してる女性はどうなんだ?とかね」

「(デザイナーの)ダナ・キャランはワインスタインを擁護してたわ。彼女はこういったの。『女性たちは、こういう状況を呼び込んでしまう自分たちの振る舞いについて考えた方がいいわ』ってね。屈辱的よね」

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