プリンスは先日「全般的に音楽にとって悪い時代」と語ったにもかかわらず、カニエ・ウェストやケンドリック・ラマーといったラッパーたちへの賞賛を口にしている。
今週のはじめ、プリンスに影響を受けているテーム・インパラやザ・ウィークエンド、ミゲルといったアーティストたちをどう考えているか、プリンスは訊かれている。
それに対してプリンスは以下のように答えていた。「「僕の音楽と似た音楽があるかも知れないけど、それに何の意味がある? 同じことの繰り返しじゃないか。全般的に音楽にとって悪い時代だね。メインストリームのポップミュージックの中で、目新しさで人々を驚かせるような音楽はほとんどない」
しかし、『ミディアム』に対する新たなインタヴューでプリンスは、ケンドリック・ラマーと彼が今年出したアルバム『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』のファンであることを明かしている。「彼は言うべきことを持っている人だよね。ピュアだしね。アルバムにはサンダーキャットも参加しているんだっけ? カモン。僕のプレイリストから“Alright”を外さないでくれよ」
プリンスはカニエ・ウェストの楽曲“Gold Digger”についてもそのレイ・チャールズのサンプリングも含めて讃えていて、「サンプルを使って彼が何か新しいものを作るのって完璧だよね」と話している。
プリンスはジル・スコットのアルバム『フー・イズ・ジル・スコット?』についても賞賛していて、その理由として「あのファースト・アルバムはどの曲も真実なんだ」としている。そして、こう続けている。「僕らは若い人だって先人を理解するようになるんだってことを確認しとかなきゃいけないよね、僕がスライ・ストーンをリアン・ラ・ハヴァスに聴かせたみたいにね。彼女は彼の音楽を聴いたことがなかったんだ。でも聴いたら、完全に刺激を受けてたよ」
プリンスは、彼のバンドであるサードアイガールとの新しいアルバム『ザ・ヒット・アンド・ラン』をタイダルを通して9月にリリースする。これはプリンスにとって通算35作目のアルバムで、彼は2014年にもサードアイガールとの『プレクトラメレクトラム』とソロでの『アート・オフィシャル・エイジ』という2枚のアルバムをリリースしている。
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