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メタリカのドラマーであるラーズ・ウルリッヒは不祥事を起こしたハリウッドの権力者ハーヴェイ・ワインスタインについて触れ、エンタテインメント界におけるセクシャル・ハラスメントについて語っている。

ハーヴェイ・ワインスタインに対してはグウィネス・パルトローやアンジェリーナ・ジョリーを含むエンターテイメント業界の多数の女性から、長年のセクシャル・ハラスメントについて非難の声が上がっている。

現地時間11月5日にニューヨークのカルチャーセンター「92Y」で行われたインタヴューの中で、ラーズ・ウルリッヒは、ハーヴェイ・ワインスタインのスキャンダルによって多くの企業や有名人に出ている影響が音楽業界にも波及すると思うかどうか尋ねられている。

「いろんなところで報いを受けることになるだろうね」とラーズ・ウルリッヒは語っている。「この問題が最初のイニングを迎えたことは素晴らしいことだと思ってるんだ。明らかに長年の問題だったよね。みんなが立ち上がって、性別関係なく誰もがこういう経験を安心して話せることや、どんな状況下での被害であったとしても、取り繕う必要なく、安心して話せるような場所を持つことは素晴らしいと思う。だから、それは良い部分だね。問題なのは――トラブルにならないように言葉選びに気をつけなきゃいけないけどさ――世論が判断を下すことになった時だよね」

「ある時点で――当然そんなことはまだ起きていないわけだけどさ――でも、ある時点でね、1ヶ月後か、1年後か、5年後か、間違いなく信頼できるものではないことで誰かが誰かを非難するということが起こるんじゃないかな」

彼は次のように続けている。「そうなると、それは処刑に直結するよね。非難されたら、それですぐさま人生が永遠に変わってしまうわけでね。そのうち、虚偽の可能性がある訴えによって人生が変わってしまう、そんなことになると思うんだ。そんなことが現実となった時には社会やメディアとして導くことができればと願ってるよ。そして、最良の選択ができるといいね。どこかの時点で僕らの前に起こることだからね」

ラーズ・ウルリッヒは改めてハーヴェイ・ワインスタインに対する訴えが、犠牲者の人々が権力で虐待を受けた話について名乗り出ることを勇気づけることになり、素晴らしいと語っている。

「新しいページをめくるのに、台本はないし、現実のガイドブックもないんだ」とラーズ・ウルリッヒは語っている。「こうしたことが起こったのは素晴らしいよ。俺と同じくらい『ニューヨーク・タイムズ』紙や『ハフィントン・ポスト』なんかを読んでいる人であれば、外野が関わり始めると、物事がグレーになっていくことについても既に議論が行われているのを知っていると思う」

「映画界では知らない奴はいなかったんだろ、ハーヴェイ・ワインスタインがクソだってことをさ。失礼。間違いなく世界でも最悪の秘密だよ。でも、3年か5年も経てば、グレーな領域に入ってくる段階になるだろうね」

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