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テイラー・スウィフトは、自身をヒトラーに喩え、自身のミュージック・ビデオとオルタナ右翼の関連性についての記事を書いたブログに対して訴訟を起こす可能性があると警告したという。

カルチャーと政治を扱うブログである「ポップフロント」は、今年9月に「すみやかに(Swiftly)オルタナ右翼へ」と題した記事を発表している。ブログではテイラー・スウィフトのシングル“Look What You Made Me Do”の歌詞やミュージック・ビデオを分析しており、それらが「白人の特権と白人の怒りの擁護」を示唆していると綴られている。

「テイラーの“Look What You Made Me Do”の歌詞は、それとなしに人種のヒエラルキーにおける白人への支持を静かに歌っているのです」と編集者のミーガン・ヘアニングは綴っている。「多くのオルタナ右翼たちは、この曲をトランプ政権の勃興と結びつけて『復活』の一環として捉えています。一つの理由として、この楽曲のミュージック・ビデオの中でテイラーはナチスドイツでのヒトラーのように基壇の上からモデルの軍団を従えています。この類似性は不自然であり、煽動的です」

ミーガン・ヘアニングは続けている。「憂鬱で、声を上げることをためらい、道化師のような扱いを受けているという彼女の歌詞は、オルタナ右翼たちが数年間にわたって感じてきた感情を肯定しているように見受けられます。ようやく力を得た彼らは、メディアの有色人種の人々によって紛れもない『イジメ』を受けてきた白人で、ブロンドで保守的なポップスターが自分たちの感情を声を大にして歌ってくれる、ふさわしい機運が巡ってきたのです」

「(白人事情主義者のスローガンである)『私たちは取って代わられない』という言葉と『あなたの王国の鍵は気に入らない(“I don’t like your kingdom keys”)』のトーンやメッセージは何ら変わりがありません」とミーガン・ヘアニングは続けている。「どちらも、脅かされていると感じている白人が、自分たちの特権を失いたくないと主張しているのです。テイラーがトランプ支持者であるか、もしくは彼女が白人至上主義者であるかを確実に知る方法はないわけですが」

ミーガン・ヘアニングによれば、「ポップフロント」はブログの投稿を巡ってテイラー・スウィフトの法律顧問から手紙を受け取ったとし、「直ちにスウィフト氏を中傷する明らかに虚偽の記事を撤回し、あらゆる媒体から記事を削除して記事の公開や拡散を停止する」よう記されていたという。

「記事は明白で侮辱的な虚偽に溢れており、スウィフト氏に関する事実や真実とはかけ離れています」と手紙には綴られている。「これはスウィフト氏を白人至上主義のリーダーとして描いた悪意のある攻撃であり、まったくもって事実ではない虚構のフィクションで、スウィフト氏についての嘘を伝えていることは言うまでもありません」

テイラー・スウィフトの法律顧問は「ポップフロント」に対して「スウィフト氏に対する中傷で法律上の責任を負う」べきだとしている。

NPO法人のアメリカ自由人権協会(ACLU)の北カリフォルニア支部は今回、テイラー・スウィフトと彼女の弁護士に宛てて手紙を送っており、その中でミーガン・ヘアニングと「ポップフロント」が「憲法で保護された言論の自由を抑圧しようとする試みに応じることはないでしょう」としている。

ACLUは次のように綴っている。「ブログの投稿はその中核が政治的な言論と批評で構成されています。この国の現在の政治や昨今の白人主義の台頭について綴られており、スウィフト氏の音楽や歌詞、ビデオの批評として一部の白人主義者が彼女を自分たちに当てはめているに過ぎません」

「憲法の上で保護されている言論の自由を抑圧しようとするこの試みは奨励されるものではありません」とACLUの北カリフォルニア支部の弁護士であるマイケル・リッシャーは語っている。

「このような警告行為は容認できません」とACLUの弁護士のマット・ケーグルは続けている。「スウィフト氏は、たとえ彼女の最もありえない夢(“Wildest Dreams”)の中にあるとしても、言論の自由を公的に脅して抑圧しようとする著作権法など行使することはできないのです」

一方、ミーガン・ヘアニングは次のように語っている。「プレスは高給取りの弁護士によってイジメられる必要はありませんし、法律の専門用語に屈するよう脅される必要もありません。こういった脅し作戦は昔のテイラーなら通じたのかもしれませんが、私はこれに屈するつもりはありません」

『NME』では現在、テイラー・スウィフトのプレス担当にコメントを求めている。

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