リンキン・パークのマイク・シノダは最新インタヴューで自身が解雇されそうになった時のチェスター・ベニントンのエピソードを明かしている。
チェスター・ベニントンは今年7月に自殺で亡くなっている。現地時間10月27日にはシステム・オブ・ア・ダウンやブリンク182など、多くのゲストが出演したチェスター・ベニントンの追悼コンサートが開催されている。
マイク・シノダは『ケラング!』誌のインタヴューの中でキャリアの最初期に自身がバンドを解雇される可能性があったことを振り返り、チェスター・ベニントンの当時の対応について語っている。
「彼の忠誠心は本当に最初からだったよ。『ハイブリット・セオリー』をレコーディングしていた時、僕らは基本的に新人バンドとして新たにレコード契約を結んだわけだけど、当時レーベルは僕らを解雇することもできたんだ。それでレコーディングが途中まで進んだところで、僕らのA&Rは不信感を抱き始めてね。チェスターを呼び出して、彼にバンドを奪って、僕をキーボーディストにするかやめさせることを提案したんだ。『君には才能があるんだし、君はロック・レコードを作るべきだ。君にはラップは必要ないし、君には残りの奴らは必要ないんだよ』って彼に言ってね。チェスターはその会話をした後、僕たちに教えに来てくれたんだ」
「『それで君は、彼になんて言ったんだ?』って訊いたんだけどさ。『うせろ、って言ってやったよ』ってチェスターは答えてね」
「きっと多くの人がそそのかされるだろうにね! 僕たちには何もなかった。僕たちのレコード契約は、A&Rが僕たちの作ったアルバムを気にいるかどうかにすべて懸かっているってのに、彼はあいつにうせろって言ってくれたんだよ」
インタヴューの他の部分ではチェスター・ベニントンから教えられたことについても語っている「チェスターは僕に自発的であることを教えてくれたんだ。僕のアートについてはヴィジュアルでも、楽曲でも、クリエイティヴなことについては本当に自発的なものでね。生活の中ではそれほどでもないんだけどね。チェスターはいつだって自発的だった。彼はよくこんなふうに言っていたんだ。『さあ、行こう! 何をぐずぐずしてるんだい? 乗り込んでショーをしようんじゃないか。サウンドトラックに参加しよう。この会社に投資しよう』ってね」
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