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リアム・ギャラガーはザ・ストーン・ローゼズへの自身の愛について語り、青春時代に「家での家族のゴタゴタ」からの逃げ道を与えてくれたと語っている。

これはリアム・ギャラガーが編集長を務めた、『NME』の別冊『NMEゴールド』に掲載のインタヴューで語られたもので、『NMEゴールド』では『NME』とその姉妹誌『メロディー・メーカー』誌の膨大なアーカイヴから編纂した100ページにわたる特集記事が組まれている。リアム・ギャラガーは特集記事の中で、自身のヒーローや尊敬する同時代の人物、今日の自身を形成する上で影響を受けたアーティストらについて明かしている。

「ウチの奴が“Sally Cinnamon”を持ってたのを覚えてる。でも、最初は“I Wanna Be Adored”だったかな」とリアム・ギャラガーは『NMEゴールド』に語っている。「俺は学校に通ってて、ダミアンっていう友達がいたんだけどさ、そいつの兄貴もザ・ストーン・ローゼズにすごくハマっててね。ダミアンが『ザ・ストーン・ローゼズって聴いたか? “I Wanna Be A Dog”って曲があるんだ』って言ってきたんだ」

「『“I Wanna Be A Dog”だって? 一体どういう意味だ?』って感じでさ。15歳か16歳ぐらいだったかな。それで、やっとちゃんとレコードを聴いてさ。そこにはマジで夏の感触があってさ、本物の輝きがあったんだよ。まあ、家での家族のゴタゴタなんかがあったからさ、俺には鼓舞してくれるものなんかを必要としててね。分かるだろ? ビタミンB12なんかを摂るみたいだった」

彼は次のように続けている。「あの頃のことは覚えているよ。1989年かなんかだけど、公園に座ってたんだ。長くて暑い夏の日だった。家が最悪でさ、音楽は違う次元を示してくれた」

「もしかしたらドラッグだったかもしれない。でも、俺は音楽もそうだったと思ってる。ブラックプールやスパイク・アイランドで彼らを観たのも覚えてる……青春だよな。立ち返ってみても、何物とも較べられないよね。若くて、子供もいなくて、仕事に就いてるかなんて、どうでもいいんだ。金はないけど、家に帰れば、母親が朝食を作ってくれる。人生は自由で、緩やかだった。分かるだろ? そして、ザ・ストーン・ローゼズを聴くと、当時に戻れるんだ」

リアム・ギャラガーは先日ザ・ストーン・ローゼズやリチャード・アシュクロフトとともにスーパーグループをぜひ結成したいと語っている。

「スーパーグループに入る奴らやスーパーグループと何かをしたいと思っている奴らはみんなソロなんだよね」とリアム・ギャラガーは語っている。「俺が気に入っている奴らはあまりにもみんながソロなんだよ。バンドが足りないよな。俺がこういうことをしようとしているのは、やんなきゃなんないからだよね。俺だってバンドにいるほうが全然好きだしな」

リアム・ギャラガーは次のように続けている。「理想はザ・ストーン・ローゼズの連中とかだよね。彼らが解散したら、適任だと思うよ。(リチャード・)アシュクロフトもいいね。たくさんいるけど、その大半はみんな1人で物事に取り組んでいるからさ。だけど、彼らが望むなら声をかけて欲しいね。俺はやるよ」

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