ニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズは、来月テルアビブで2公演を予定しているのを受けて、イスラエル政府への批判を公言しているロジャー・ウォーターズやサーストン・ムーアといったミュージシャンから批判を受けている。
アーティスツ・フォー・パレスチナUKはニック・ケイヴに対する公開書簡の中で、メンバーであるロジャー・ウォーターズやサーストン・ムーアなどから「アパルトヘイトが存在している限りは」公演をキャンセルするよう促されている。
「支配によってパレスチナの作家たちは自宅監禁されています。文芸フェスティバルもなくなりました。俳優やミュージシャンには渡航禁止令が出されています。ソーシャル・メディアも監視されているのです」と、公開書簡には綴られている。
「メディアの中枢は襲撃され、略奪されています。囚われの身の住民に対して軍事力を行使することが常態化しています。違法入植地は着実に拡大しているのです」
公開書簡はさらに次のように続いている。「これらは犯罪です。しかし、パレスチナ人による抗議があるにもかかわらず、あなたのような偉大な世界的アーティストがイスラエルのステージに登場し続ければ、このような犯罪を助長している政府が活気づくことになるのです。何をしても、ペナルティがないように見えてしまいます」
「ツアー・スケジュールにテルアビブ公演を組み込んでいる他のアーティストのように、ネタヤニフ大統領には反対していると言いたいかもしれません。しかし、アーティストがイスラエル政府を支持しているかどうかはあまり重要ではないのです。イスラエルでパフォーマンスをしようとしているという事実が重要なのです」
さらに別の書簡の中ではロジャー・ウォーターズが、「要請に耳を傾け」てコンサートをキャンセルするように促している。
ロジャー・ウォーターズは7月にテル・アヴィヴで公演を行ったレディオヘッドとも意見が対立しており、レディオヘッドの決定はイスラエルの政府の政策を支持することになると批判していた。
「彼らが協定戦線を破ったことで、政府の政策を支持しているという公式見解を出したことになるんだよ。彼らがなんと言おうとね。だって、それがイスラエルで報じられることであり、世界で報じられることだからね」と彼は「RT」に語っている。
「人権について進歩的な考えを持つ人々に声高にレディオヘッドが批判されているのはだからなんだよ。歩を進めてしまったわけだからね」
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