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トーリ・エイモスは、性的不品行の疑惑が持ち上がったために現在複数の雑誌が今後仕事をしないことを発表している写真家のテリー・リチャードソンと先日撮影を行ったことについて声明を発表している。

テリー・リチャードソンの写真は『ヴァイス』誌、『ヴァニティ・フェア』誌、『GQ』誌などといった雑誌に起用されてきたが、2014年には不適切な性的振舞いがあったとして、リー・ラスムッセン、ジェイミー・ペック、シャーロット・ウォーターズといった多くのモデルから彼は告発されている。彼はその疑惑を否定しており、撮影対象に対して自分は「思いやりと敬意を持っている」と語っている。

この疑惑が再浮上して以降、テリー・リチャードソンは『ヴォーグ』誌の他、コンデナスト社が手掛ける雑誌から仕事を拒否されており、「ヴァレンティノ」といった複数のファッションブランドのブラックリストに入れられている。

トーリ・エイモスは先日、『V』誌の今後発行される予定の最新号のためにテリー・リチャードソンとの写真撮影に臨んでいる。彼女によると、その撮影は雑誌から依頼されたものだったという。「その時点では、リチャードソンに対してこのような複数の疑惑が持ち上がっていることを知りませんでした。もし知っていれば、絶対に参加などしませんでした」と彼女は述べている。

「疑惑の内容に私は嫌悪感を抱いています。そして、長年にわたってこのような虐待を受けてきた女性たちのために、私ができるのは断固とした態度を取ることだけです」

「RAINN(レイプ、虐待、近親相姦のナショナル・ネットワーク)にとっての初のスポークスパーソン、そしてRAINNの長年の支援者として、私たちみんながこうした虐待について声を上げ、沈黙を破り続けてくれるのを願い、このように他人を利用する人々や彼らを支援する人々に対して断固とした態度を取ることしか私にはできません」

https://www.facebook.com/toriamos/posts/10155266271744091

リタ・オラもテリー・リチャードソンとの撮影について「非常に楽しかった」と語っているものの、性的不品行の疑惑について「知らなかった」とし、知っていたら、「その判断を再考しなければならない」だろうとしている。

米『ハフィントン・ポスト』に当てた手紙の中でテリー・リチャードソンは性的不品行について否定している。「私の作品の性質をちゃんと知っていて、同意した成人女性と私はコラボレーションを行ってきました。そして、どのプロジェクトでも一般的に、みなさんに同意書にサインをしてもらっています。仕事のオファーや脅迫によって、彼女たちがやりたくもないことを強要したことはありません。私は仕事をしてきた全員に対して、自由な意志の持ち主として捉え、彼女たちが自分の判断を下せるよう敬意を示してきました。なので、自分が改竄された歴史の標的にされるのは納得できないのです」

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