ナイン・インチ・ネイルズのフロントマンのトレント・レズナーは最近のロックの現状について改めて語っている。
ナイン・インチ・ネイルズは今年7月、ロサンゼルスで開催されたFYFとニューヨークで開催されたパノラマに出演するため、3年ぶりとなるライヴへの復帰を果たしている。
ラジオ局「101 WKQX」の最新インタヴューで、そうしたフェスティバルの場を通して感じるロックの現状についてトレント・レズナーは語っている。
「まず、完全に正直に言うとね、俺たちは二つの大きなフェスティバルに出られることになったからライヴをやろうと決めたんだ。ニュー・ヨークの『パノラマ』とロサンゼルスの『FYF』っていうフェスが最初にもらった二つのオファーだったんだけどさ。ヘッドライナーは『FYF』がフランク・オーシャンとミッシー・エリオット、ビョーク、そして俺たちで、『パノラマ』のほうは俺たちとまたもやフランク・オーシャン、そして、ア・トライブ・コールド・クエストだった」
「俺たちは新しいことを始めるときに、どのファンもまだ待ち望んでくれていて、俺たちが不在の間もファンの興奮と期待が膨らんでいるんだなんて思い込んでいるわけじゃない。何一つ当たり前だなんて思っていないわけでね。関係性というのにはいつも分からないところがあるわけでね。自分が歳を取って、あれこれちょっと経験を積んでいくと、他人が自分をどう見ているのかっていうのは分かりづらいものだからね」
「ファンのその子どもまでファンになるかもしれないっていう時期になると、自分が何者か、みんなが外から自分をどう見ているのか、把握していくっていうのはある種難しいんだよ。人には(デヴィッド・)ボウイみたいに俺を見てほしいと思うけどね。でも、もしかしたら……言ってる意味分かるかな? 様々な可能性があるわけでね。だから、満員の会場や真価の分かる積極的なファンを見ると嬉しい驚きがあるんだ。おかげで、歳を食った気分にならないで済むし、俺たちはロック・バンドだとかも思わない。『ロックなラインナップは誰がいるんだ?』とかなんてね」
「最近はロック・バンドが総じて流行ってないとは思う。でも、俺にはそんなことどうだっていいんだ」
ナイン・インチ・ネイルズは、トム・ヨークらと共に12月15日から12月18日にわたってテキサス州ヒューストンで開催されるデイ・フォー・ナイトに出演することが決定している。
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