ステレオフォニックスは、ボブ・ディランが先日自身のファンであることを明かしたことについて反応を示している。
ボブ・ディランは3月に貴重なインタヴューの中でステレオフォニックスに賞賛を送っている。ボブ・ディランは通算38作目となる新作『トリプリケート』のリリースに先駆けて、自身のウェブサイトに新たなインタヴューを掲載しており、最近のお気に入りのアーティストのうちの1組としてステレオフォニックスを挙げていた。
ボブ・ディランからの賞賛について、フロントマンのケリー・ジョーンズは『ローリング・ストーン』誌に対して「とてもシュールだよ」と語っている。「ほら、俺は兄さん2人と一緒に育って、子供の頃に彼らはいつもクリーデンス(・クリアウォーター・リバイバル)やニール・ヤング、ディランみたいなのをかけてたんだ。だから、彼が俺たちの名前が挙がってるって聞いた時は、なんというかとてもそわそわしたよ。もし、それが事実だったとしたら、とても光栄なことだしさ」
ケリー・ジョーンズは次のように続けている。「だって俺はこれまでずっと、俺自身にとって何か意味を持つものでありながら、できるなら他の人も共感できるようなリリックを書こうとしてきたわけだからさ。つまり、音楽の世界のシェイクスピアみたいな人からそんなことを言われたってことだよ? なんだか……注射でも受けた感じでね。励みになったよ。わかるだろ?」
ステレオフォニックスの通算10作目となる新作『スクリーム・アバヴ・ザ・サウンズ』は、10月27日にリリース予定となっている。2015年発表の『キープ・ザ・ヴィレッジ・アライヴ』は全英チャートで1位を獲得している。
『NME』に対して今年、ケリー・ジョーンズは新作について次のように語っている。「前のいくつかのアルバムではうまくいったと思うよ。アルバムは本当に好評だったし、ライヴもうまくいってるんだ。観客はどんどん増えていて、より多様になってるしね。16歳とか17歳の子供が最前列にいたりしてね、それは俺たちにとって本当に素晴らしいことだからね。ライヴでバンドを長い間追ってきた人々だけじゃなくて、新しい人たちも目にするようになったからね」
「最近の数作にしても次のアルバムにしてもかなり多様な作品になっているんだよね。これらの作品ってどれも自分たちのこぢんまりとした作業場所を持ってからの作品なんだ。そこでは、たくさんの曲が作られていて、スタジオ・アルバムを作るっていうよりも、そうして持ってる曲を集めたものという感じになってるんだよね。俺たちはただレコーディングして、一番いいものを選んで、それをまとめてリリースしてるんだ」
歌詞のインスピレーションについては次のように答えている。「俺は身を持って味わってること、自分の経験、そして俺の周りにいる人たちの経験について書いてきたんだ。今、世界情勢は大変なことになってるわけだけど、そうした混乱も自分の経験を通して書こうしてるんだ。俺はすごく観察的なライターなんだよ。人々の視点から書くんだ。労働階級の人々さ。もし俺の曲に政治が絡んだら、それはある人、大抵は自分の視点を通して書くよね。時の権力者が語るものとは文字通り反対のものとしてね。俺にはどうやって人生を生きていくかという点で『ストリートの人々の視点』があるんだ。俺は普通の奴らとつるんでて、それがインスピレーションになってるんだよ」
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