ザ・キラーズのフロントマンであるブランドン・フラワーズはラスベガスでの銃乱射事件についてオンライン上で長文の感動的なメッセージを投稿して追悼の意を表している。
現地時間10月1日の22時30分頃、ラスベガスで開催されていたカントリー音楽のフェスティバル「ルート91・ハーヴェスト・フェスティバル」では銃が乱射され、59人が亡くなり、多数の負傷者を出している。容疑者はネヴァダ州の住民である64歳のスティーヴン・パドックで、マンダレイ・ベイ・ホテル・アンド・カジノの32階から発砲している。
事件を受けてザ・キラーズはツイッターに短い追悼文を投稿していたが、さらに今回ブランドン・フラワーズはフェイスブックに長文を綴っている。
全文訳は以下の通り。
「僕はベガスっ子だ。これまでもずっとそうだったし――妻と子供たちとユタ州に引っ越してしまったばかりだけど――これからもずっとそうだよ。このあいだの日曜日はオーストラリアから家に戻るための飛行機に乗っていて、僕は故郷の上空を飛んでいた。おでこを窓にあててラスベガスを見下ろすと、ノスタルジアで胸が少しチクっとしたよ。僕は地中深くで眠っている母のことやヘンダーソンにいる友達のことを考えたりしながら、フラミンゴ・ロードと95号線が交わるところをなぞったり、かつて僕が通ったシャパラル高校を指差したりしていたんだ。街の全景を見ることができて、だけど、これから何が起きようとしているのかまではあまりに遠くて見えなかった。これが現実だなんて信じがたいよ。この悪夢によって人生を奪われた人たちと、何らかの影響を受けた全員に祈りを捧げたい。僕のコミュニティや、ライヴ・ミュージックを観るために集まったすべての人たちのことを思うと胸が張り裂けそうになる。僕の人生での最も幸せだった瞬間のいくつかは、コンサートで起きたことなのだから。コンサートというのは大人になるための通過儀礼のようで、聖餐式のようで、時に多くの人が必要とする繰り返される日常やストレスからの逃げ場所のようなものなんだ。人々が危険の中にもかかわらず他の人を助けるために自らの命を懸けた、なんて話を聞くと胸が一杯になる――ラスベガスってああいうところだろって人々が話すステレオタイプとは真逆だと思うんだ。僕らはみんな長年見失っていた兄弟や姉妹なんだ。僕の故郷が恋しいし、僕の母親が恋しいし、会ったことはないけれど犠牲になった人たちを惜しんでる。だけど、亡くなった人たちの思い出を生き続けさせるためにも、近いうちにみんなと会えることを楽しみにしているよ」
投稿はこちらから。
https://www.facebook.com/Thekillers/posts/10156093234690695
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