リンキン・パークのマイク・シノダは新たなインタヴューの中で亡くなったチェスター・ベニントンに追悼の意を表している。
チェスター・ベニントンは7月20日にカリフォルニア州の自宅で亡くなっていることが発見されている。享年41歳だった。
リンキン・パークは10月にロサンゼルスで一夜限りの追悼コンサートを行うことを発表しているが、ロサンゼルスのラジオ局「KROQ」でマイク・シノダはリンキン・パークとしてもう一度パフォーマンスを行おうと思った理由と亡くなったチェスター・ベニントンについて語っている。
「彼はすごく楽しい奴でさ、すごく面白い人だったんだよ」とマイク・シノダは語っている。「彼と一緒の部屋にいるとさ、すごく前向きで、おかしくて、アップビートなエネルギーがあるんだ。それがこのライヴで実現したいものなんだよ。心情的な面ではローラーコースターのようになるのは分かってる。でも、このライヴについて話したり、取り組んでいる時、それは人生を祝福することだと僕らは言っててね」
「助言を求めるためにリック・ルービンのところに行かなきゃならなかったんだけどさ」と彼は説明している。「彼はこう言ってくれたんだ。『君たちはステージに立つ必要があると思うよ。素晴らしいものになると思うしね。ものすごく、ものすごく大変なことでもあるけどね』ってね。僕らは表に出ていなかったし、演奏もしていなかったし、ステージにも立ってなかった。でも、彼はこう言ってくれてね。『ファンは君たちに会いたいと思うよ。それはライヴを観たいからじゃなくて、カタルシスとなる出来事を必要としているんだよ。そして、それは君たちがやっていることを伝えるものになるはずだよ』ってね。それでよく考えたんだけどさ。バンド・メンバーのなかには(チェスター・ベニントンなしに)ステージに上がることを恐れている人もいるというのは分かってた。でも、僕ら全員にとって間違いなくやっておきたいことだと僕なら言うなと思ってね、チャスターを追悼するのに正しいやり方なんじゃないかと思えたんだ」
「こういうことって、葬儀でも同じだったんだけどさ……亡くなった状況は本当に厳しいものであったわけで、当時僕らも言ったように、彼が抱えていたこの闇というのは常にあったものであり、全体の一部だったんだ。でも、あの人が唯一無比で素晴らしかったのは、それをポジティヴなことを数多くやる燃料としていたんだよね」
マイク・シノダは続けて困難な状況下でのファンの支援に感謝している。「ファンは途轍もないよ。これだけの愛と追悼の意を寄せてくれることになるなんて予想することもできなかったね」
先日公開された“One More Light”の追悼ミュージック・ビデオを制作した理由については次のように説明している。「どこでもファンがチェスターや僕らの画像を使って、あの曲でモンタージュを制作していてね。それで、みんなにも共感してもらえるって分かったんだ。ファンに僕らがそうしたものを見たり聴いたりしていることを知ってもらいたかったんだ。それで公式のものを制作したんだよ」
リンキン・パークはチェスター・ベニントンの追悼コンサートを10月27日にロサンゼルスのハリウッド・ボウルで行うことを発表している。これはチェスター・ベニントンが亡くなってからバンドの5人のメンバーにとって初めてのパフォーマンスになる。
リンキン・パークは亡くなったフロントマンのチェスター・ベニントンを追悼するための特設サイトも開設している。
特設サイトは自殺防止ホットラインの連絡先が冒頭に掲載されており、「#RIPCHESTER」のハッシュタグで投稿されたユーザーからの投稿が表示される仕組みとなっている。
http://chester.linkinpark.com/
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