メガデスの元ギタリストであるマーティ・フリードマンは日本に住む立場からアメリカで感じる変化について語っている。
マーティ・フリードマンは今月、通算13作目のソロ・アルバム『ウォール・オブ・サウンド』をリリースしている。
『クリーヴランド・シーン』誌との最新インタヴューの中でマーティ・フリードマンは2004年に活動の拠点を日本へと移したことについて語っている。
「僕はそれまでにも、15回から20回くらいプロモーションなどで日本を訪れていたんだ」と彼は語っている。「僕が日本に移住したのは、日本の音楽にかなりインスピレーションを受けたからでね。僕なら日本の音楽シーンに貢献して、日本に住むことで自分の音楽をもって日本の音楽を前に進めることができるって思ったんだ。僕が日本へ移住したのはそういう理由だよ。それまでも、ちょっとした趣味として日本語を話していたしね。僕はやりたいことをやる人間でね。カルチャーショックもそこまで大きくはなかったんだ。ツアーに復帰した時の方が毎度大きなカルチャーショックを受けているよ。アメリカは日本以上に変化しているしね」
アメリカで変化した部分について訊かれると、マーティ・フリードマンは次のように語っている。「人々の考え方は急激に変化しているよね。僕が幼少期を過ごした頃のアメリカは、ポリティカル・コレクトネスを気にしてる人はいなかったし、自分の話し方で人を傷つけていることに気がついてもいなかった。みんな、至って普通だった。政治なんて気にしていなかったしね。特定の問題で対立することもなかった。特に僕が交流していたロック・ミュージシャンやファンたちはね。彼らはそんなことしなさそうな人たちだったんだ」
「今じゃ、そういう人たちですら政治について話したがるし、僕は彼らが話していることについてよく分からなくてね。ポリティカル・コレクトネスの問題もこっちでは手に負えなくなっているわけでさ。ある時、メール・インタヴューを受けた時に、みんなが気分を害するから変えたほうがいいってパブリシストに言われたことがあったんだ。人種差別主義とかそういう類のものではまったくなかったんだけどね。彼らはそういう些細なことですら重箱の隅をつつくわけでね。僕はアメリカの雰囲気を知らないから、それに従わざるをえなかったんだけどさ。人々が憤りを感じてしまうようなことに、驚きを隠せなかったよ」
「誰かが作った音楽が好きなのだとしたら、その人がどんな人であるかなんて考える必要はないんだ」と、マーティ・フリードマンは続けている。「そんなのはまったく重要じゃないし、楽しみも半減してしまうからね」
最新作『ウォール・オブ・サウンド』は一部、デイヴ・グロールの606スタジオでレコーディングされ、レコーディング・エンジニアはゴーストやアリス・イン・チェインズ、ラッシュなどの仕事で知られるポール・フィグが担当している。
唯一のヴォーカルの入った“Something to Fight”にはノルウェーのエクスペリメンタル・ジャズバンド、シャイニングのヨルゲン・ミュンケービーが前作に引き続き参加している。
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