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モーターヘッドは、8月27日(木)米ユタ州ソルトレイクシティでの公演中、フロントマンのレミーが体調不良で演奏できない状態となったため、途中でショウを中止したという。

音楽サイト「ブラバーマウス」によれば、69歳のレミーは3〜4曲ほど演奏した後、観客に息が苦しいことや背中にひどい痛みを感じていることを訴えたそうだ。

ニュー・アルバム『バッド・マジック』を8月28日にリリースしたばかりのモーターヘッドは、フェイスブック公式ページにレミーの呼吸困難は標高の高さが原因だったと投稿している。

「観客は素晴らしかったが、空気が薄すぎた。標高が高いと呼吸が困難になるが、今晩ソルトレイクシティでレミーに起こったのはそういうことだ。彼は、公演を中断せざるを得なくなって本当に申し訳なく思っているが、あれほど標高の高い場所にいたため、呼吸困難になってしまった。レミーはみんなの気遣いに感謝している。ファンにはいつも元気づけられてるよ!」

レミー(本名:イアン・フレイザー・キルミスター)は、健康問題に悩まされて続けている。4月にブラジルで開催されたモンスターズ・オブ・ロック・フェスティバルでは、公演数時間前にレミーが体調不良となり、モーターヘッドはステージへの出演中止を余儀なくされた。昨年にもモーターヘッドは病気を理由にヨーロッパ・ツアーをキャンセルしている。これらの公演は、2013年に同じ理由でキャンセルされた公演の振替公演だった。

2013年、レミーは血腫を患い、イタリアとオーストラリアの公演をキャンセルしており、不整脈と診断され、ペースメイカーをつけている。その治療後、落ち込んだ様子のレミーは『ニューヨーク・タイムズ』紙にこう語っている。「もう仕事は来ねえだろうな。これまで楽しい時を過ごしてきた報いを受ける時なんだ、きっと。これが自分がやってきたこと全部を合わせた結果なんだよ。今までいろんなことをしたからな」

また、『ガーディアン』紙に語った最近のインタヴューでレミーは、「足がクソなために」時折杖を使って歩くことも明かしている。しかし、レミーは依然強気であり、「不滅」とした上で、「ステージの後ろから前まで数ヤードであれば、杖なしで歩けるんだ」と語っている。

インタヴューのなかで、レミーは病気と闘うために、飲み物もジャック・ダニエルとコーラの組み合わせから、ウォッカとオレンジジュースの組み合わせに変えたことを説明している。「オレンジジュースのほうが好きなんだ」とレミーは『ガーディアン』に語っている。「コカコーラなんかいらねえ」

今回の公演は中断となったものの、ベテランのハード・ロック・トリオであるモーターヘッドは、来年にUKツアーを予定している。

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