スリップノットのクラウンことショーン・クラハンはチェスター・ベニントンとクリス・コーネルの自殺を受けて、メンタルヘルスについて語ることへの悪いイメージをなくす重要性について語っている。
2017年はリンキン・パークとサウンドガーデンのフロントマンを悲劇的な形で失ったことで世界が衝撃を受けている。バンドにおいてソングライター、プロデューサー、映像監督を務めるパーカッションのショーン・クラハンは鬱に見舞われた時にお互いオープンになって寄り添うよう求めている。
「友人が大変でね。もう我慢ができないんだ」とショーン・クラハンは『NME』に語っている。「自分個人としても苦悩や孤独や孤立で悲しんでいたということは言っておきたいんだ。何が起こってるか分からなかった。普通の精神状態じゃなかったよ。でも、俺は他人の頭の中には俺の知らない考え方があるって知ることが恐ろしいことだったんだ。俺の家族が最近直面してきたことに対してどれだけ自分が申し訳なく思っているか、どれだけ愛情を感じているかを彼らに伝えたいよ」
「一般的に言っても、自分の周りの人々のことを記憶にとどめておいてほしんだ。他の人が何を考えているか分からないかもしれない。だからこそ、チェックされたり、チェックしたりすることはいいことなんだ」
ショーン・クラハンは続けて、多くの人が考えているよりもメンタルヘルスに対処しようとする際に援助や気遣いが遥かに素晴らしいもので、「医師やセラピスト、病院に対する悪いイメージ」は必要ないと語っている。
「みんなに知ってほしいのは、人々の症状に共感を持って働いている、美しくて素晴らしい人々がこの世界にはいるってことなんだ」と彼は続けている。「そういう人たちは『病気になる』ことを理解しているんだ。化学的不均衡というのは人間の落ち度じゃないんだ。僕らは単に恐れてるんだ。すごく丈夫だと思っている人がすごく傷ついてしまうこともある。これって理解するのが難しいことなんだよ」
「世界が広がって、テクノロジーが進歩するなかで、コミュニケーションをとることや、社会的に順応することは子供たちにとって難しくなってきてる。精神医学および行動医学による回復というのは深刻なほど必要なことなんだよ」
自身の両親の死やスリップノットのベーシストであったポール・グレイの死の直後に鬱と闘病したことについて自身の体験から彼はオープンに語っている。病気について話し、助けを求める勇敢な行動をとったことでショーン・クラハンは必要な支援を受けて、「それが人生を救うことになった」と語っている。
「認めることに恐れはないんだ」と彼は語っている。「俺の母親が亡くなって、その後にまもなくしてポールが亡くなってね。セラピストのところに行ったら、『もう大丈夫ですよ』って言ってくれてね。それで外来患者になることになった。俺は『入院』という言葉や『カッコーの巣の上で』を恐れていたんだ。俺が言いたいことは分かるだろう?俺はセラピストと妻からの助言を受けて外来治療に通い始めたんだ。本当にそれで人生が変わったよ。クラウンの命を救ってくれたんだ。それまで俺はどん底にいて、自分で掘ってしまった穴の中にいたんだ。治療では父親のことを嘆いてる時間なんてないんだって教わって、それから母親のことを嘆いてる時間なんてないんだって教わって、それからポールのことを嘆いてる時間なんてないんだって教えてもらったんだ」
「俺はそういう考えにすら至らなかった。俺にはある程度の時間が必要だったことも知らなかったんだ。世の中に必要なのは、助けを求めていいんだっていう考え方なんだ」
ショーン・クラハンは、メンタルエルスの治療も身体の怪我や病気と同じように捉えられるべきだと結論づけている。
「誰しもが欠陥を抱えているんだよ」とショーン・クラハンは『NME』に語っている。「乱視の目を抱えている人もいれば、胃潰瘍の人もいる。こういうのと同じことなんだよ。誰しもが不安障害や鬱、強迫症に注意欠陥症、偏執症になりうるんだ。これは心の病気なんだよ。自分で抱え込む必要はないんだ。恐れなくていいんだよ。身体の異常も心の異常も、人々を助けることに人生を捧げる素晴らしい人たちが治してくれるからさ」
「人々は助けを求めてもいいってことを知る必要がある。鬱になってると時々、自分が一人じゃないってことに気がつけない時もあるけど、でも君は一人じゃないんだよ」
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