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ソニック・ユースのギタリストであるリー・ラナルドは9月15日にソロ・アルバム『エレクトリック・トリム』をリリースするが、同作より“New Thing”のミュージック・ビデオを公開している。

新作はバルセロナ在住のプロデューサー、ラウル・レフリー・フェルナンデスと共にニューヨークとバルセロナで2015年4月から2016年4月にかけて制作されたもので、ゲストとしてウィルコのネルス・クライン、シャロン・ヴァン・エッテン、ソニック・ユースのスティーヴ・シェリーらが参加している。

今回公開された“New Thing”のミュージック・ビデオはギャラクシー500のナオミ・ヤンが監督を務めており、ビデオについて次のように語っている。「僕がこの曲で描いたのは『インターネットについて僕が感じること』なんだ 。数多く存在する『友達』、『いいね』集めに没頭する……そんなことについてなんだ。ナオミと僕が今回のミュージック・ビデオについてアイデアを語り始めた時、僕らはその主題を当然出せばいいとわかっていたんだけど、それを『いかにも』な感じにはしたくなかったんだ。僕は彼女に、今回はただ単にギターを持って歌うよりもなんらかのキャラクターに僕自身がなりたいって言ったんだ。それで彼女が見つけたのが『バスター』っていう、型番がJVC 3100R、eBayで出てたテレビとラジオ一体のピラミッド型ユニットでね。まさかこんなクールな、時代遅れのテクノロジーで今となっては無用の長物みたいなものがまだ売ってたなんて信じられないだろうけどさ」

ナオミ・ヤンは次のように続けている。「 私たちはニューヨークの街に繰り出して、今時のスマホみたいに画面とにらめっこしてるおなじみの風景を取るだけでよかったのよ。実際、リーは大きなヴィンテージものの『スクリーン』を持ち歩いたりしてたんだけど、それもそんなに的外れというわけでもなかったわ。 数人を除いて、大半の人たちは彼にまったく気づきもしなかった。“New Thing”っていう言葉は、私にまた違った意味合いもあって……そもそもリーと私が最初に出会ったのは結構昔で確か1989年、私はギャラクシー500、彼はソニック・ユースにいた頃だった 。だから、今回私は過去を肯定しながら進める彼の新しいプロジェクト、そこから湧き出すエネルギーと素の表情をきちんと捉えたかったの。映像の中ではスタジオの背景でリーの絵が幾つかちらっと写っていて、それはソニック・ユース時代のものなんだけど、そうこうする間に“New Thing”の魅力的なサウンドに、聴く人は深くのめり込んじゃうの」

“New Thing”のミュージック・ビデオはこちらから。

新作についてリー・ラナルドは次のように語っている。「僕自身、今回のアルバムに大満足で、新たな進歩も果たせたし、僕にとってこれからの指針も見えたんだ。だから、もうライヴもやり始めたくて仕方ないんだよね。そして、今回のリリースをミュートと一緒にやれるのもすごく嬉しく思ってる。ソニック・ユースの初期作品もブラスト・ファースト/ミュートでリリースしてたから家に帰ってきたみたいなもんだよね。僕にとってミュートは真のアーティスト・レーベルで、音楽に真っ先に集中させてくれるんだ。だから、みんなにこの音楽を聞かせたくて仕方ないよ」

iTunesではアルバムの予約が受け付けられており、予約すると先行で“Circular (Right as Rain)”と“New Thing”をダウンロードできる。

リリースの詳細は以下の通り。

アーティスト:リー・ラナルド (Lee Ranaldo)
タイトル: エレクトリック・トリム (Electric Trim)
発売日:2017年9月15日(金)
価格: 2,200円(税抜)
品番: TRCP-216
JAN: 4571260587014
ボーナス・トラック収録
解説 / 歌詞対訳付
1. Moroccan Mountains
2. Uncle Skeleton
3. Let’s Start Again
4. Last Looks
5. Circular (Right as Rain)
6. Electric Trim
7. Purloined
8. Thrown Over the Wall
9. New Thing
10. 日本盤ボーナス・トラック(予定)

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