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トム・ヨークはレディオヘッドのイスラエル公演に対する映画監督ケン・ローチからの批判に反論している。

音楽業界でイスラエル公演のボイコットが広がるなか、レディオヘッドは現地時間7月19日にイスラエルのテルアビブにあるハヤルコン公園でライヴを行う予定となっている。ライヴの発表を受けてロジャー・ウォーターズやサーストン・ムーア、ヤング・ファーザーズといったミュージシャンはその決定に「再考を促す」公開書簡に署名している。レディオヘッドは現地時間7月7日にTRNSMTフェスティバルに出演しているが、TRNSMTフェスティバルではテルアビブ公演への抗議としてパレスチナの旗を掲げる観客もいたという。

現地時間7月11日、映画監督のケン・ローチは「レディオヘッドはイスラエルへの文化的ボイコットに参加する必要がある。なぜ彼らは私と会って直接議論しようとしないのか」というタイトルの記事を『インディペンデント』紙に寄稿しており、この記事のリンクをツイートしている。その記事の中でケン・ローチは、トム・ヨーク及びレディオヘッドについて次のように述べている。「思慮のないテルアビブ公演に関する多くの批判について耳を貸すことを頑なに拒否しています。だから、私はこう思うのです。彼らはある側の意見しか聞きたくなくて、それがアパルトヘイトを支持する側なのだと」

「弾圧する側に立つのか、弾圧されている側に立つのか」を決めるよう促すケン・ローチからの要求に対し、トム・ヨークはツイッターで自身の考えを表明している。

「ある国でライヴをすることで、その国の政府を認めることにはならないのです。政権が移り変わるなか、20年以上にわたって僕らはイスラエルでライヴを行ってきました。そのうちの政権の一部にはよりリベラルなものもありました。アメリカも同様です。ネタニヤフを支持しないのと同様、トランプも支持していませんが、僕らは今もアメリカでライヴをやっています。音楽、芸術、そして学術分野は境界を越えるものであり、境界を作るものではありません。広い心を持つべきであり、狭量なものではないのです。人道、対話、表現の自由を共有するためのものです。これではっきりとすることを願っています」

https://twitter.com/thomyorke/status/884812697912713217

トム・ヨークは先日、米『ローリング・ストーン』誌に対してこうした状況について「途方もないエネルギーの消耗」と述べており、批判に対して次のように続けている。「僕らと個人的にやりとりをするのではなく、公の場で面倒に巻き込むことを選んだというのが、ものすごく悩ましいよね」

ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズは、この件について個人的に連絡をとろうとしたものの、トム・ヨークが「会話を始めようとした試みを脅しと誤解した」と主張している。

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