カート・コバーンにより制作・所有されたアートワーク、作品、メモラビリアを扱った巡回型の展覧会が計画されていることが明らかになっている。
ニルヴァーナのフロントマンであるカート・コバーンは、バンドの『インセスティサイド』のアートワークを手掛けているだけでなく、他にも作品を制作しており、そのうちのいくつかは2015年公開の映画『COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック』の中で初めて公開されている。
カート・コバーンによる絵のうち、今まで未公開となっていた2枚が8月3日から6日にかけて開催されるシアトル・アート・フェアで展示される予定となっている。『ニューヨーク・タイムズ』紙によれば、これは展覧会の最初の段階と言えるもので、将来的に展覧会はザ・ローリング・ストーンズの「エキシビジョニズム」に近いコンセプトを持ったものになるという。
ユナイテッド・タレント・エージェンシー・ファイン・アーツの取締役であるジョシュア・ロスは同紙に対して「ザ・ローリング・ストーンズがロンドンでやったように、アートワーク、作品、メモラビリアを通してカートがどういう人物だったかという物語を伝える巡回型の展覧会を行う」ことを計画していると語っている。
今回、シアトルで公開される作品は『インセスティサイド』のアートワークと同様に両方とも「ディストーテッド(ひずんだ)」作品と評されている。この2点の絵画の販売はされる予定はなく、ジョシュア・ロスは次のように語っている。「これらに価格を付けるのは難しいです。家族にとって非常に特別なものです」
ジョシュア・ロスは続けて、カート・コバーンの遺産には「数点の絵画、多くのスケッチ、多数の彫刻」を含むさらに「数十の」作品があることを明かしている。
ユナイテッド・タレント・エージェンシーはまた、カート・コバーンの人生を描いた長編映画にも取り組んでいることが報じられている。
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