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U2のベーシストであるアダム・クレイトンは現地時間6月26日、グラミー賞を主催するザ・レコーディング・アカデミーによるミュージケアーズが開催した第13回MAP基金慈善コンサートに出演し、依存症からの克服をサポートしてくれたバンドメイトらへの感謝の気持ちを明かしている。

アダム・クレイトンは、ミュージシャンの依存症治療に対する支援の功績が認められ、スティーヴィー・レイ・ヴォーン賞を受賞している。

壇上に上がったアダム・クレイトンは、「僕は一人で何かを達成するっていうのには向いていなくてね」とジョークを飛ばすと、続けて以下のように語っている。「僕はアルコール中毒で依存症だけど、この破滅的な病気が僕が今生きている素晴らしい人生に導いてくれたとも言えるわけでね。単純に、アルコールが友だちになっていたことに気がついていなかったんだ。それから途中で酒を捨てて、自らのポテンシャルを示す必要があることに気がついたんだよ」

アダム・クレイトンは依存症だった当時について「酒を飲まずにバンドにいるっていう考えがなくてね。酒は僕らのカルチャーの大部分を占めているわけだから」と振り返り、エリック・クラプトンが助けを求めるよう話をしてくれた最初の人物であったことを明かしている。「彼のアドバイスは決して上辺だけのものじゃなかったんだ。後悔しないように、自分の人生を変えなければいけないって言われたんだよ」

アダム・クレイトンはまたリハビリ中にザ・フーのピート・タウンゼントが訪ねてきたことも明かしている。

バンドメイトからのサポートについて、アダム・クレイトンは以下のように語っている。「僕たちの間にはお互いに協定があってね。僕たちがバンドにいる限り、誰も犠牲になってはいけないんだ。みんなで家に帰るか、誰も家に帰らないかしかないんだよ。誰も置いていかれてはいけないっていうね。バンドには、その協定を守ってくれて、僕をバンドに残してくれたことを感謝しているよ」

アダム・クレイトンはさらに次のように続けている。「僕は幸運だったよ。僕に起きていたことを理解してくれて、いい加減で堕落していく僕を愛情を持って救い出してくれる3人の友人がいたわけだからね。ボノにジ・エッジ、それにラリー(・マレン)には、僕が依存症を克服する前にも後にも、本当に助けてもらったよ。彼らの友情と理解、そしてサポートには心から感謝しているよ」

アダム・クレイトンのスピーチの模様はこちらから。

一方、U2は先日、トロント公演でレオナルド・コーエンを追悼するパフォーマンスを披露している。U2は自身の楽曲“Bad”に続ける形でレナード・コーエンの“Suzanne”と“Hallelujah”をカヴァーしている。

観客が撮影したその時の模様はこちらから。

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