デイヴ・グロールはフー・ファイターズが、ウェストボロ・バプティスト教会に対してリック・アストリーの曲をかけて抗議した理由は「リック・アストリーの曲ほど愛について教えてくれるものはないから」と述べている。
先日、報じられた映像では、8月21日のカンザス・シティでのライヴ前に抗議者に会うため、ピックアップ・トラックの荷台に乗って外に出てきたフー・ファイターズの姿が映し出されている。彼らはリック・アストリーの“Never Gonna Give You Up”を大音量のスピーカーでかけ、「Keep It Clean」「You got Rickroll’d (again)」と読める看板を掲げていた。
ウエストボロの抗議者のグループは、ピックアップ・トラックの周りを囲んだフー・ファイターズ・ファンの盛り上がりによって、まもなく小さくなってしまっている。またバンドがトラックの荷台で踊ると拍手が巻き起こった。その時の様子はこちらから。
先週金曜日のカンザス・シティでのライヴ中、デイヴ・グロールはなぜ彼らがウェストボロ・バプティスト教会に反撃したのかを語っている。
「今日、本番前にバックステージで座っていると、誰かが『今夜誰が来ると思う?』って話しかけてきたんだ。俺が『誰?』って訊くと『奴らだよ』って。俺が『なんで?』って訊くと『さあね』ってね。だから、俺は言ったんだ、『それじゃあ奴らとちょっと遊んでやろう』。そんなわけで、前回みたいに大胆なショウを入れ込む時間は十分になかったんだけど、そこで奴らをリックロール(リック・アストリーの1987年の楽曲“Never Gonna Give You Up”のミュージック・ビデオへの釣りリンクを貼るネット用語)してやったらどうか?って思いついたのさ。リック・アストリーの曲ほど愛について教えてくれるものはないからね。言ってる意味わかる? Never gonna give his ass up!」
さらに、「だから俺はこの曲を、人前に出て意見を述べる人々に捧げるよ。自分が正しいと信じることの為に立ち上がれる様にね。この街で奴らの前に立つときはいつも、俺らは自分たちの意見は正しいと思っている」と続けている。
その時の模様を観客が撮影した動画はこちらから。
フー・ファイターズは2011年8月にも抗議運動を起こしたバプティストに反撃している。カンザス・シティのライヴの一公演で抗議運動の存在が認識されると、フー・ファイターズは衣装に身を包んで車に乗り込んで、“Keep It Clean”を歌ったという。
フー・ファイターズは先日、9月5日に行われるミルトン・キーンズでの公演の追加チケット販売している。デイヴ・グロールはスウェーデンの公演で足を骨折し、6月のヨーロッパ公演をキャンセルしなければならなかった。UKではロンドンやエジンバラでの公演がキャンセルされたのと同時に、グラストンベリー・フェスティバルでのヘッドライナーとしての出演もキャンセルしている。
その代わりとして、バンドは9月5日・6日にミルトン・キーンズ・ボウルでイギー・ポップをサポート・アクトに迎えて公演を行うことを発表しており、9月8日にはエジンバラのマレーフィールド・スタジアムでロイヤル・ブラッドをオープニング・アクトに迎えて公演を行う。
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