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先月のマンチェスターでのテロ時間に関連して逮捕された容疑者全員が告訴されずに釈放されたことが明らかになっている。

5月22日、実行犯のサルマン・ラマダン・アベディはアリアナ・グランデのコンサートから観客が帰ろうとするなか、マンチェスター・アリーナで爆弾を爆発させている。この爆発で22名が亡くなっている。

グレイター・マンチェスター警察は現地時間6月11日、テロ容疑で事件以降、全部で22人を逮捕したが、告訴されずに釈放されたと発表している。警察は今なおサルマン・ラマダン・アベディに仲間がいたのか把握していないことも発表している。

イギリス北西部を管轄するテロ対策のトップであるラス・ジャクソンはサルマン・ラマダン・アベディが一人で爆弾を制作したと語っているものの「爆弾に必要な材料を一人で入手したかどうか、また他の人物が知っていたか、他の人物が計画を知った上で材料の保管に加担していたかどうかについては」明らかになっていないとしている。

ラス・ジャクソンは容疑者の中にはサルマン・ラマダン・アベディと面識がないと供述している者もいることを明かしている。また公共の安全性に対するリスクは熟慮した上で、釈放は行われたと警察は発表している。

イギリスでは告訴または釈放されるまでテロ容疑については14日間拘留することが可能となっている。

警察による捜査は続けられる予定で、ラス・ジャクソンは「他の人物の関与について全容を把握することに」警察は取り組むとしており、また事件前数週間のサルマン・ラマダン・アベディの動きを追っており、「薬品や部品をどうやって入手し、爆弾がどこで組み立てられたのかを把握しようとしている」という。

また、警察はマンチェスターの街中を青いスーツケースを持って歩いているサルマン・ラマダン・アベディの写真も公開しており、警察はこのスーツケースの中に爆弾の材料が入っていたと見ている。警察は埋立地の捜索も行っているという。

さらに警察は白の日産マーチを見たことのある人物からの情報も求めている。警察はこの車で爆弾の材料の移動や保管が行われていたと考えている。サルマン・ラマダン・アベディの弟で、リビアで拘留されているハシムの話も警察は聞きたいとしている。

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