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ザ・1975は現地時間6月10日、マンチェスターのテロ事件の犠牲者を追悼するために黙祷ならぬ歓声を捧げている。

マンチェスターのヒートン・パークで開催されたパークライフ・フェスティバルの1日目のヘッドライナーを務めたザ・1975だが、ライヴの前には5月22日にアリアナ・グランデのマンチェスター・アリーナ公演を標的としたテロを受けて活動した警察や救急隊、消防隊のメンバーがマンチェスター市長のアンディ・バーナムと共にステージに立っている。

「テロのあった夜、それ以降は常に警察やNHSのスタッフ、消防隊のスタッフ、我々の公共機関は悲劇に巻き込まれた人々を救うために、容疑者を特定するために、我々を団結させるために働いてきました」とアンディ・バーナム市長は「マンチェスター!」コールの中、語っている。

「今夜は愛する人を失った人々のことを、負傷した人々のことを、事件でトラウマを負った人々のことを考えましょう。そして、ここで犠牲者やお互い同士のみなさんの結束に感謝します。我々の都市、マンチェスターがどんな街であるべきか、そこに忠実なみなさんに感謝します」

「テロリストは我々を変えようとし、我々を分断させようとしています。彼らを勝たせてはなりません。マンチェスターを変えさせてはいけないのです」

「今夜みなさんがここにいることは我々が屈しないことを示しています。協力しあって、強くあり、恐怖に対しての希望を選び、常に憎しみに対する愛を選びましょう」

続けてザ・1975のフロントマンであるマット・ヒーリーを紹介し、マット・ヒーリーはアンディ・バーナム市長と抱き合いながら、次のように讃えている。「マンチェスター、俺たちには正真正銘の市長がいるんだ」

そして、ザ・1975の4人は心からマンチェスターを讃えている。「事件が起きてから、僕らは多くの喪に服す時間を過ごしてきたと思うんだ。でも、これは音楽のフェスティバルだからね。僕らは黙祷もしてきたけど、ここでは黙祷はしないよ。歓声を捧げる時間を持ちたいと思うんだ」

「この人たちはステージを降りてしまうけど」と彼は続けて公共機関のスタッフに言及している。「彼らのやったことを祝福したいんだ。1分間、大騒ぎしてくれ」

観客が撮影したこの時の模様はこちらから。

また、パフォーマンスのなかでテリーザ・メイ首相が北アイルランドの民主統一党との連立政権を目指しているのを受けて辞任するようマット・ヒーリーは求めている。民主統一党は過去に同性結婚や妊娠中絶に反対し、気候変動も否定している。

“Loving Someone”を演奏する前に彼は次のように語っている。「テリーザ・メイは辞任する必要があるね。連立でダウニング街10番地に不法占拠をするのは止めなきゃならないよ。僕は民主統一党なんていらないよ」

彼は続けて若者の投票が増えたことに賛辞を送っている。「保守党の選挙戦がうまくいかなかったのは、若い人々が現れて、文句を、ナショナリズムに文句を言ったからなんだよ」

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