8月21日に通算13作目となるアルバム『バーニング・ブリッジズ』をリリースしたボン・ジョヴィだが、同作は32年間所属したマーキュリー・レコードとの契約において最後の作品となっており、これについてジョン・ボン・ジョヴィは「1つの時代の終わり」と米『ビルボード』誌に語っている。
ボン・ジョヴィは「ファン・アルバム」の『バーニング・ブリッジズ』をリリースしたばかりで、このアルバムは来月から始まるアジア・ツアーに備えて制作された。しかし、それに加えて「マーキュリー・レコードに対する義務(をこのアルバムで果たした)」と、ジョン・ボン・ジョヴィは説明している。
「32年間経って、我々は別の道を歩むことになった。これは大ニュースだ。“Burning Bridges”の曲を聴けば、はっきり示してあるよ…。これには、事実の通り、何が起こったかを書いてある。歌詞を聴いてくれ、何が起こったかを率直に説明しているから。以上だよ」
タイトル曲“Burning Bridges”の歌詞では、以下のような内容が歌われている。「After 30 years of loyalty, they let you dig the grave(30年の忠誠の果てに、奴らは俺に墓の穴を掘らせた) / Now maybe you could learn to sing or even strum along(今じゃお前は歌い方やギターの弾き方まで学んだかもしれない) / Well I’ll give you half the publishing(じゃあ売り上げの半分をお前にやるよ) / You’re why I wrote this song(この曲を書いたきっかけはお前にあるんだ)」
「Sayonara, adios, auf wiedersehen, farewell(サヨナラ、アディオス、アウフ・ヴィーダーゼーエン、フェアウェル)/ Adieu, goodnight, guten abend, here’s one last song you can sell(アデュー、グッドナイト、グーテン・アーベント、これはお前が売っていい最後の曲だ)/ Let’s call it burning bridges, it’s a sing-along as well(この曲をバーニング・ブリッジズと呼ぼう、これは皆で歌う曲でもあるんだ)/ Hope my money and my masters buy a front row seat in hell.(俺の金と俺のマスターテープで、地獄の前列の座席を買えることを願ってるよ)」
ジョン・ボン・ジョヴィは、新しいアルバムとツアーを2016年春に計画しており、今年末までにレコーディングを完了させようとしている。「いろいろあったな。リッチー(・サンボラ)の突然の脱退に、(バッファロー・)ビルズの買収を進めていたこと、それに加えて今回のレーベルとのことだろ。いっぱい書く素材は持ってるんだ。信じてくれ、新しいアルバムは上手くいく。ばっちりだよ。春にリリースしたときには、すごく誇れるものになってると思うよ」と語っている。
また、ジョン・ボン・ジョヴィは先日、キャンセルとなったバンクーバー公演を復活させて敢行している。
これは元々8月22日にバンクーバーのスタンリー・パークにてジョン・ボン・ジョヴィのサイド・バンドであるジョン・ボン・ジョヴィ&ザ・キンス・オブ・サバービア名義で公演が予定されてもので、地元のプロモーターであるペーパー・レイン・パフォーマンスがチケット売れ行きの悪さを理由に公演の延期を求めていたが、ジョン・ボン・ジョヴィのマネージャー側もスタンリー・パークで公演を行う許可をプロモーターが取得していないと物別れに終わり、公演はキャンセルとなっていた。
しかし、ペーパー・レイン・パフォーマンスは今回の一件を受けて破産しており、チケット購入者に払い戻しが行われないことを知ったジョン・ボン・ジョヴィは、同日の8月22日にスタンリー・パーク近くのロジャーズ・アリーナで振替公演を行っている。
「何かを言ったら、その言葉に従うようにできる限りのことをすべきだと思うんだ」とジョン・ボン・ジョヴィは語っている。「僕が心配しているのは、頑張って稼いだお金を払ってくれた仲間たちのことだけなんだよ」
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