クリス・コーネルの弟であるピーター・コーネルはサウンドガーデンとオーディオスレイヴのフロントマンであった亡きクリス・コーネルについて追悼文を公開している。
クリス・コーネルは現地時間5月17日にデトロイトでライヴを行った後、ホテルの部屋で遺体で発見され、亡くなっている。享年52歳だった。死因については自殺であることが明らかになっている一方で、クリス・コーネルの家族は彼に処方されていた薬が自殺の原因であるという可能性に言及している。
「言葉をまとめるのが難しい状態が続いていました。心を痛めています」とピーター・コーネルはフェイスブックに綴っている。「クリスはいつでも私の兄でした。僕らは本当に『そう』だったのです。偽りはありません。見せ掛けではないのです。僕らは常に深く関わる必要はありませんでした。そんなに同じ部屋にいる必要も、会う必要もありませんでした。それで十分だったのです」
彼は次のように続けている。「今週になってから、どれほど彼が世界に受け入れられていたのか、本当に気づかされました。彼が象徴でありレジェンドであることを。なのでまず、みなさんにお悔やみを申し上げます。アーティストの方々、俳優の方々、ミュージシャンの方々。こうした方々が励ましてくださることが頼りになっているのです。インスピレーションを与えてくれ、困難な時も気を紛らわせてもらっています。クリスは私たちが必要とする時に私たちを守ってくれました。私たちを取り囲む彼のやさしさはまるで甲冑のようでした。彼は戦士であり、ウィザードでした。遠吠えする狼であり、信頼できる助言者だったのです」
「兄は惜しみなく才能を捧げ、それが苦になることはありませんでした」とピーター・コーネルは続けている。「彼は名声に浸ってしまうのをとても謙虚な形で避けていました。兄の音楽にあるパワーや怒り、情熱はいつでも本物で、独創的で、真っ当なものでした。彼はパワフルで、繊細で、傷つきやすく、怒りに満ちていました。一連の作品に永久に存在し続けることになる空想上の生き物でもあります。彼はそうしたことを私たちみんなのためにやったのです。見返りを求めませんでした。ステージでもレコーディングでもすべてを注ぎました。そして、それは不朽のものとなりました」
https://www.facebook.com/petercornellmusic/posts/1382123498536532
先日、オーディオスレイヴでバンドメイトであったトム・モレロは、クリス・コーネルに最後に会ったのは今年1月20日のドナルド・トランプ大統領に就任に抗議する再結成ライヴだったと語っている。
ライヴでクリス・コーネルは「輝いていた」とし、トム・モレロは次のように語っている。「ライヴの後、一緒につるんだんだ。ただ笑って、写真を撮ったんだけどね。彼が僕に言った最後の言葉は『本当に素晴らしい時間だったよ。もう1回やりたいな。ぜひ教えてくれよ』だった。僕は『そうだね。なんとかするよ』って言ったんだ」
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