レスターシャー警察は先日、今年のダウンロード・フェスティバルで顔認識スキャナーを使用したことについての批難の声に言及している。
レスターシャー警察は犯罪防止策の試験として、6月にキャッスル・ドニントンで開催されたダウンロード・フェスティバルで参加者9万人の顔をスキャンしたとされている。
このソフトウェアがイギリスのアウトドア・イベントで使用されたのは今回が初めてだが、同警察によれば、スキャンした画像はヨーロッパで開催される音楽フェスティバルを標的とする犯罪者のデータベースと照合されるのだという。
フェスティバルでヘッドライナーを務めたミューズのマット・ベラミーは、“Uprising”の演奏の最中に今回のレスターシャー警察の行為について批判した。
マット・ベラミーは観衆に向けてこう叫んだ。「何の断りもなしに皆の顔をスキャンしたレスターシャー警察はクソだ」その様子は、こちらで見ることができる。
これを受け、レスターシャー警察のサイモン・コール巡査長は、プライバシーと犯罪防止の面で「何が良いかどうか」を決めるのは英国議会の仕事の範疇であると発言した。
「私の意見では、おそらくこれは法律制定よりも技術の発達の方が先行している領域なのではないかと思っています」と巡査長はレスターのBBCラジオで語っている。
「1980年代に警察刑事証拠法(PACE)が成立し、当時はこのようなテクノロジーはSF映画によく登場していましたが、今日では現実世界に存在しています。このことを考慮した法律の改正が必要です」
人権団体リバティのレイチェル・ロビンソンは、「私たちはこの問題について、本当に気をつけなければならないと考えています。警察は、コミュニティとの関係およびこのような大衆監視が持ち得るより広範な影響について考える必要があります」と語っている。
ミューズは7枚目のアルバムとなる『ドローンズ』を6月にリリースし、全英、全米チャートでともに1位を獲得している。
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