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R.E.M.はデヴィッド・ボウイに初めて会った時のことを振り返っている。

現在は解散しているR.E.M.だが、今回「BBC 6 ミュージック」のマット・エヴァリットの番組「ザ・ファースト・タイム」のインタヴューに応じ、バンドのこれまでのキャリアやインスピレーションとなったものについて振り返っている。インタヴューの中で、フロントマンであるマイケル・スタイプが昨年、貴重なテレビでのソロ・パフォーマンスをデヴィッド・ボウイに捧げたことに話題が及ぶと、バンドはデヴィッド・ボウイとの思い出について振り返っている。

「僕らが初めてデヴィッド・ボウイに会ったのは、1995年にスイスでビル・ベリーが動脈瘤で倒れた時だったんだ」とマイケル・スタイプは語っている。「モントルー・ジャズ・フェスティバルの創始者であるクロード・ノブスが、僕らをディナーに招待してくれてね。それで、僕らは彼の家にディナーをしに出向いたんだ。彼は余興のためにどこかのバンドを招いたり、どこかしら他の場所からシェフを呼んだりしていてね。それで豪邸に到着すると、こう言ったんだ。『数人、僕らの食事に加わるんだけど、デヴィッド・ボウイもその1人なんだ』ってね」

「僕は『ちょっと一眠りしたい』って伝えて、2階へ行ったんだ。僕らはツアーの真っ最中だったし、パフォーマンスを終えてアドレナリンがマックスだったからね。ビルの一件があって、熱は瞬く間に冷めることになったんだけどさ。俺たちはスイスに留まって、ビルが復活して、また動き出すのを見守っていたんだ。それからビルが復活して、何も心配することがなくなったわけだけど、あの一件はマジで肝を冷やしたね」

R.E.Mが出演したラジオ番組の模様はこちらから。

マイケル・スタイプは次のように続けている。「それで僕は2階で昼寝してたんだけど、しばらくすると誰かが起こしてこう言ったんだ。『ボウイさまがお見えになりました。お食事の用意もできています』ってね。それで、僕は『エスプレッソを3杯もらえないかな』って伝えてね。エスプレッソを3杯飲まなきゃ階段を降りる気になれなくてね。階段を降りるとボウイと目が合ってさ。『初めまして。ようやく会えましたね』って伝えたよ」

「彼は3時間くらいずっと喋りっぱなしだったよ。信じられなかったね。彼はとても魅力的で面白かったし、その上めちゃくちゃ賢いんだ」

デヴィッド・ボウイとの会話について、ベーシストのマイク・ミルズは以下のように語っている。「デヴィッド・ボウイは来たる2000年代についてや、若者たちに広がっている身体の変化についての彼の見解を語ってくれたんだ。彼は若者たちが無意識の内に2000年代への不安に駆られてるんだって言ってたね。新世紀に変わるから若者たちがタトゥーを彫ったりピアスを付けたりしてしまうって確信していたみたいでさ。世紀が変わることが若者に精神的な影響を与えているんだって」

マイケル・スタイプは次のように続けている。「彼は自分でアートワークを手がけた本を持ち歩いていてね。それから制作中の造形物のミニチュアや裸で木に登る十代の頃のジェームズ・ディーンの写真も持っていたね。とにかく魅力的なんだ。デヴィッド・ボウイに期待していたことのすべてが10倍になって返ってくるんだよ。それが初めて彼に会った時の印象だよ」

R.E.Mが出演するマット・エヴァリエットの「ザ・ファースト・タイム」は、現地時間5月21日13時から「BBC 6 ミュージック」で放送される。

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