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キッスのフロントマンであるジーン・シモンズは週末に行われたチャック・ベリーの葬儀で、予定されていなかった感動的なスピーチを行っている。

ジーン・シモンズにスピーチの予定はなく葬儀の大半を後ろのほうで見ていたジーン・シモンズだが、スピーチを求められて、チャック・ベリーについて音楽を通して「境界を打ち破った」とコメントしている。

蓋を開けた棺はファンに対して一般公開された後、遺族や友人、ミュージシャンが出席した葬儀が執り行われており、葬儀ではポール・マッカートニーやビル・クリントンからの手紙も読み上げられている。

ジーン・シモンズが声に詰まりながらスピーチを行い、サングラスを外せば実際に泣いているから助けられているとスピーチを始めている。

「チャック・ベリーと彼の音楽が成し遂げたことを見てほしい。今日の観客にも白人の顔が見えるけれども、チャックが最初に始めた時、そんなことはあり得ないものだった。彼は境界を打ち破って、あらゆる種類の人々の気持ちと考えを、僕らは皆同じ人間であるという考え方へと解き放ったんだ」

ジーン・シモンズはこれまでチャック・ベリーに会う機会がなかったことを認めた上で、この日「ここに来て、彼を讃える」ことなしに済ませてしまうことはできないと思ったと語り、チャック・ベリーがいなければ、「ここにいなかっただろう」と続けている。

子供の頃の体験を振り返りながら、公民権運動やキング牧師、そしてチャック・ベリーが白人の少年少女の心を動かしたことで、どれだけその人生を変えたかについて語っている。

彼は次のように続けている。「チャックが自身の詞やインタヴューやテレビで語っているのを聞いたことはないけれども、彼は誰も疑うことのなかった境界を打ち破ったんだ」

葬儀の後、フェイスブックにジーン・シモンズは次のように綴っている。「悲しかったけれど、チャック・ベリーの葬儀に招待されたことは光栄だった。棺は開かれていたのが見えたが、見るのが耐えられなかった。胸が張り裂けてしまうからね。若くて知らない人々もチャック・ベリーはロックンロールを生み出した父の一人であり、ロック・ギターの弾き方を生み出した人なんだ。チャック・ベリーがいなかったら、ザ・ビートルズもザ・ローリング・ストーンズもジミ・ヘンドリックスも、いろんなものがなかったんだ」

更に彼はこう続けている。「『Roll over Beethoven and tell Tchaikovsky the news(ベートーヴェンをぶっ飛ばせ/チャイコフスキーにも教えてやれよ)』、膝をついて頭を垂れろ。偉大なるチャック・ベリーが亡くなったんだ」

チャック・ベリーは3月18日に自然死で亡くなっている。享年90歳だった。先日、6月にリリースされるチャック・ベリーの遺作『チャック』からはシングルの“Big Boys”が公開されている。

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