メタリカのフロントマンであるジェイムズ・ヘットフィールドは、グラミー賞授賞式でコラボレーションしたレディー・ガガについてその「エネルギーにものすごく興奮した」と振り返っている。
メタリカとレディー・ガガは、現地時間2月12日にロサンゼルスのステイプルズ・センターで開催された第59回グラミー賞授賞式でコラボレーションによるパフォーマンスを行っている。しかしながら、パフォーマンスはジェイムズ・ヘットフィールドのマイクから音が出ないという機材トラブルに見舞われることになった。
また、同パフォーマンスのプレゼンターを務めた女優のラヴァーン・コックスは紹介の際にメタリカに言及せず、レディー・ガガの名前のみを挙げるという事態にも見舞われている。ジェイムズ・ヘットフィールドはパフォーマンスを終えると、明らかに激昂した様子でマイクスタンドを蹴り上げ、ギターを自身のクルーに投げつけてステージを後にしている。
現地時間4月1日にチリのサンティアゴで開催されたロラパルーザ・チリに出演したメタリカだが、ジェイムズ・ヘットフィールドは地元紙『ラ・テラセーラ』に対してグラミー賞でのパフォーマンスについて語っている。「本物のショウだったからな。テレビの生放送だし、俺はものすごく怒ってたよ。まさにね。リハサールは万事順調だったんだ。本番までは何もかもが上手くいっていたんだよ。でもまあ、自分じゃどうにもできないことだってあるよな。何かが起きて、何が起きたのか俺は知らないんだ。不幸中の幸いは、俺とレディー・ガガがすぐ側で歌えたってことさ。もっと密接なコラボレーションができたってことだよ。彼女は本当に素晴らしい。才能に恵まれてるね」
ジェイムズ・ヘットフィールドは次のように続けている。「グラミーからパフォーマンスを依頼されたとき、俺たちは『もちろん』、『いいよ』って答えたんだ。でも、彼らは誰かとのコラボレーションを必要としててね。面白くしたかったんだろうね。彼女とそれが実現して嬉しかったよ。彼女はアーティストとして素晴らしい人間性を持ち合わせているし、とてもクリエイティヴなんだ」
今後も再びグラミー賞でパフォーマンスしたいと思うかという質問にはジェイムズ・ヘットフィールドは次のように答えている。「もちろんさ。当然だろ? 2~3個マイクを並べておこうかな」
レディー・ガガや他のポップ・アーティストとコラボレーションしたいと思うかという質問には次のように答えている。「いや。ただ、レディー・ガガは一緒に話しているだけでも、側にいるだけでも、彼女のエネルギーにものすごく興奮したね。アイデアも豊富に持ってるし、俺たちみたいに垣根をぶち壊そうとしてるんだ。だから、いい組み合わせだったよね」
インタヴューの模様はこちらから。
先日、「ザ・レイト・レイト・ショウ・ウィズ・ジェームズ・コーデン」に出演したラーズ・ウルリッヒはグラミー賞授賞式のパフォーマンスについて次のように思い返している。「機材で問題が起こった時、うまくいってるのか、彼のヴォーカルが出てないのか、分からなかったんだ。多分、モニターだったんだけどね。それでも演奏し続けるしかないからね」
「それでステージを降りて戻ってきたんだけど、あんな彼はここ20年間、見たことがなかったよ。そう、彼は激怒しててね。うまく歳を重ねて、すごくやわらかい人になってたんだけどさ。でも、楽屋に戻ってきての最初の5分とか10分とかはあまり楽しいものじゃなかったね。けど、よく言われている通り、ショウは続けなきゃならないものだからね」
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